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神がつくった究極の素粒子〈上〉

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 草思社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:レオン・レーダーマン/著 高橋健次/訳 出版社名:草思社 発行年月:1997年10月 関連キーワード:カミ ガ ツクツタ キユウキヨク ノ ソリユウシ 1 かみ が つくつた きゆうきよく の そりゆうし 1、 ソウシシヤ ソウシシヤ 4243 そうししや そうししや 4243、 ソウシシヤ ソウシシヤ 4243 そうししや そうししや 4243 本書はノーベル物理学賞を受賞し、「笑う実験物理学者」の異名をもつ著名な科学者が、クォーク発見にいたる道のりを実験の側面から、楽しくかつわかりやすく解説した画期的な科学読み物である。原書名:The god particle 1 目に見えないサッカーボール2 最初の素粒子物理学者3 原子を探して-力学4 さらに原子を探して-化学者と電気工学者5 はだかの原子
貴重な「実験屋」の名著 ★★★★★
著者であるレーダーマンは実験屋である。本書を紹介するにあたり、これは非常に重要な点。
世の中には多くの物理学書があるが、大抵は理論屋の著作であろう。
もともと理論屋さんは、紙と鉛筆で真理を探究することを生業にしている人たちなので当然の成り行きだ。
しかしながら、理論屋の方々は良くも悪くも「浮世離れ」した人が多く、そして我々素人が高校数学レベルの記憶すら曖昧になっている点に気付いていない。

その点、実験屋は多くの専門家と、それ以上に多くの素人と接する機会がある。特に素粒子研究には文字通り「天文学的な予算」を必要とする事もあり、決して愚かでは無いが物理学には無知である政府高官という人物に「ご説明」申し上げたり、様々な機会でカタギの世界と接すらざるを得ないだろう。

本書は、決して「上から目線」ではなく、ごく普通の社会生活を送る人々向けの素粒子物理学の名著といえるだろう。

それに加え、軽妙な語り口である著者の個性も存分に発揮されている。
素粒子物理の実験を、(何故か)サッカーボールだけが見えない宇宙人がサッカーのルールを解明していくプロセスになぞっていく例え話は、最高のアイデアだと思う。この部分を読むだけでも価値があるだろう。
最高の科学史 ★★★★★
1988年ノーベル物理学賞受賞者による、最高の科学史である。

2章では、20世紀に突如現れたデモクリトスと著者との対話が誠に面白い。3章は、ガリレオとニュートンを主役として、力学の発展を扱う。4章は、ファラデーとマクスウェルを主役に、電磁気学の発展を追う。5章は、プランクに始まり、アインシュタインとボーアによる量子力学の解釈を巡る論争で幕を閉じている。

下巻で展開される、著者の専門である実験素粒子物理への導入という位置づけであるが、私がこれまで読んだ科学史の中で最も印象に残るものである。著者のユーモアも素晴らしいが、物理学への愛情が根底にある。科学に興味のある方には必読書と言える。

文科系学生向け「詩人のための量子力学」 ★★★★☆
なかなかロマンチックな書名ですが、物質の究極の構成要素(アトム)を探求する素粒子物理学の啓蒙書です。著者はアメリカのフェルミ国立加速器研究所の元所長で、ノーベル物理学賞も受賞しています。アトムの提唱者デモクリトスから加速器等の現代「ビッグサイエンス」に至る物理学の歴史、量子論を神秘主義として説明しようとする思想への批判、ノーベル賞受賞の裏話や海軍の戦艦をまるごと一隻解体したニュートリノ実験等々、硬軟盛りだくさんの内容です! 著者は文科系学生向け「詩人のための量子力学」講座を開講しているとのことで、本書も見開き2ページに最低1回は大笑いできる話題があり、一気に「素粒子物理学通」になれること請け合いです(笑)