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ガラスの地球を救え―二十一世紀の君たちへ (知恵の森文庫)

価格: ¥460
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:手塚治虫/著 出版社名:光文社 シリーズ名:光文社文庫 発行年月:1996年09月 関連キーワード:ガラス ノ チキユウ オ スクエ ニジユウイツセイキ ノ キミタチ エ コウブンシヤ ブンコ がらす の ちきゆう お すくえ にじゆういつせいき の きみたち え こうぶんしや ぶんこ、 コウブンシヤ コウブンシヤ 2271 こうぶんしや こうぶんしや 2271、 コウブンシヤ コウブンシヤ 2271 こうぶんしや こうぶんしや 2271 「なんとしてでも、地球を死の惑星にはしたくない。未来に向かって、地球上のすべての生物との共存をめざし、むしろこれからが、人類のほんとうの“あけぼの”なのかもしれないとも思うのです」幼少の思い出から、自らのマンガ、そして未来の子供たちへの想いまで。1989年、他界した天才マンガ家・手塚治虫、最後のメッセージ。 『ガラスの地球を救え』刊行によせて自然がぼくにマンガを描かせた地球は死にか
手塚治虫のつくりかた ★★★★★
表題の通りこの本に託したメッセージは
「地球の自然を守っていこう」
というシンプルなもので
それ以上に難しいことは書かれていません。

でも手塚治虫が発するメッセージだから
ひしひしと伝わる重みがあります。

自然が大切な理由は
科学的な根拠のみならず
人が人として人らしく生きていくためには欠かせないのだということ。
それこそが未来永劫に無くしてはならないものだということ。
自然によって手塚ワールドが形成されてきたということ。
そんなメッセージです。

いろいろな手塚作品を引き合いに出しているので
一連の作品を読んだ経験があると
もっと理解が深まると思います。

この本もそうなのですが
いまや未完の遺作となった漫画作品にも多く触れていて
まだまだ伝えたいことがあったはず。
30年ほど経ちましたが
今なお若くしての死は惜しまれます。
今我々が対峙している問題を提議し、人の在り方を説いた啓蒙的エッセイ集 ★★★★★
簡易な言葉で分り易く語られたエッセイ集ですが、初版から20数年後の現在に於いてその内容の重要度は増している気がします。

日本人の人間性がかつてない危機に瀕していると訴える辺見庸氏(芥川賞作家)と重なる見解(例、「僕がもっと悲しく思うのは普通の市民が案外、欲望の趣くままに自然を破壊し、金儲けの為なら平気で毒を垂れ流し、殺人兵器をどんどん開発するような社会を支えていることです」「自分以外の人に痛みを感じるには想像力が必要なのです」)が述べられており、地球規模の芸術家足る手塚さんの偉大な思想が垣間見れました。

また本書では、小学生時代はいじめられっ子で、メディアに操作された軍国少年として第2次世界大戦を経験した手塚さんの恩師との出会い、恐ろしい戦争体験、コンプレックスをバネにして描き続けた漫画やアニメの作品に対する思い、子供への希望、生命への尊厳、情報化社会への危機感等がとても分り易く真摯な言葉で語られており、手塚さんの生い立ちやその思想を良く知れる上に、数々の問題への気付きや自身の取り組みを促してくれる今の荒んだ時代にこそ再読されるべき良書です。
手塚作品はこうして出来上がった ★★★★☆
尊敬する手塚治虫氏のエッセイ。
手塚氏の死後に編集されて出版されたものだが、手塚氏がどのようなことを考え、伝えたかったのかが驚くほど率直に書かれている。

私が手塚治虫のマンガだけは、他のマンガと区別しているのは、そこに人間として普遍的な「問題」が提示されているからだ。
手塚氏は小さな頃、身体も弱く、細くて毎日学校から泣きながら帰ってきていた。
母親はそんな彼をやさしく包み、当時敵視されていたマンガを大量に買って読ませてくれていた。
それが後の仕事に結びつく。
しかし、その幼い頃の経験がマンガに表れていたとはまったく知らなかった。
彼のマンガのテーマを私は理解出来ていなかった。
手塚氏のマンガには、差別の対象となる「異物」が主人公となることが多いのだ。
たとえば、アトム。
アトムは、未来社会の希望、のように考えがちだが、「人間社会にはなじめない完全無欠のロボット」の悲しみが描かれている。
「三つ目がとおる」では三つ目の男の子、「ジャングル大帝」では一匹だけ白いライオン、「ブラック・ジャック」では顔の皮膚の色が異なる異端の名医。
手塚氏は、自分がコンプレックスの固まりであり、そのコンプレックスの居場所を与えてあげたかったから、これらの作品が出来上がった、と述べている。
なんと浅い読みかたをしていたのかと思う反面、彼のマンガに惹かれていた理由がわかったような気もする。
本の帯がいただけない ★★★★☆
この帯をつけた人はこの本を読んだのだろうか?

「教師が生徒に読ませたい本」??

著者が本の中で
押しつけがましかったりしていては子どもには見向きもされない
と書いているにも関わらず…。

どんな良い本も作家の言葉を利用し誰かを操ろうとする意図が見えると嫌な気分になりますね
示唆的な未来へのメッセージ ★★☆☆☆
 思うに、手塚治虫の生きてきた時代には「自然」があり、その自然が育まれた想像力を駆使して漫画作品を創作した。そして昨今の時代において、自然もしくは想像力を育む基になるものが失われてきている事を憂いた。それが手塚治虫であったのではないかと本書を読んで思った。

 本書には、手塚治虫(1928〜1946年)の幼少の事を自分自身で語っている箇所がある。その当時はどんな時代であったのかを知りたい人には、いくらか参考になると思う。

 本書は分かりやく書かれている。小・中学生にも理解できるレベルだろう。とはいっても、今の時代そして未来においても、充分に示唆的なメッセージを発している。それがこの本書なのだと思う。