モリー(15歳)、グレーシー(11歳・モリーとデイジーのいとこ)、デイジー(8歳・モリーの妹)
<年齢は、本のなかの報告書・新聞記事による>
の3人の少女が、パース近くのハーフの子どもたちを収容する施設から
故郷のジガロングめざして1500マイルを90日間かかって歩きます
事実を時間を追って記述しているので、分かりやすいです
その分、物語としてはそれほど波乱もなくやや面白みには欠けるかもしれません
しかし、これが実話であるということを踏まえて読むと
少女たちの不安・恐怖・苛立ち・喜びなどが想像されて
ゴールでは「がんばったねぇ!」って言ってあげたくなります
3人の少女があるいた道程の略地図、アボリジニ語辞典(すこしだけですが)もついています
読むにあたっては
オーストラリアの隔離同化政策と西オーストラリアの地理の知識が若干必要かな
と思われます