日本史を国際政治の視点からみた良書
★★★★☆
私が、米国の大学で日本近現代史を興味本位で聴講した時に出会った本です。著者は、ハーバード大学の日本研究の教授であり、米国での日本社会に関しての権威です。彼の視点は、日本で習った日本史とは違い、日本をその時の世界政治の状況に照らし合わせ、時のリーダー達が取った選択は決して日本独特の物ではなく、何ら西欧諸国のリーダー達と変わらないとします(良い意味でも、悪い意味でも)。それは、西欧のみならず日本人自身が、日本は特殊だと思いがちな傾向を考え直させてくれます。