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現代思想としての環境問題―脳と遺伝子の共生 (中公新書)

価格: ¥693
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論社
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意味不明なDNAメタネットワーク ★★☆☆☆
さまざまな環境思想を唯物的な視点で冷静に考察しているのは評価できるが、本書の中核である「DNAメタネットワーク」が意味不明。
網目状進化が例外的な現象であることを考えれば、DNAをネットワークとして捉えるのは非現実的すぎる。比喩的な表現だとしても、環境問題をより抽象的に表現し、より我々の日常感覚から離れたものにしている。著者はラブロックらの神秘主義的な側面を批判しているが、著者自身も同じ誤りをおかしていると思う。
環境問題ふたたび ★★★★☆
 京都議定書の影響で、いまエコビジネスなんかも注目されている。でも、そもそも環境問題とは何か。けれど、そういわれると「…なんだかなぁ」と思うのが一般人の現状。まず、著者はこの現状分析を行う。
A「自然と人間、どっちが大事?」という二者択一(二項対立)の泥沼が、我々をゲンナリさせている。
B 政治的エコロジーは不当に人間中心主義を歪曲している。「地球にやさしい」なんてメッセージは二重の欺瞞を犯している!
 これら二つの原因に進化生物学の視点からメスをいれ、新たな人間中心主義を提示する。それは人間がDNAメタネットワークの一環であることを積極的に提案するものである。
 具体的には、本書の構成でいうと以下の通り。
 Aに対しては、2章で二項対立の無効性を述べ、5章・6章で新しい環境図式「遺伝子と脳とコンピューターの三角形」を提案する。
 Bに対しては、3章で神秘的な全体論を攻撃し新しい価値の提案が何であってはならないのかを明らかにする。
 もちろん「そもそも環境問題って…」という問いにも、ちゃんと4章・5章で答えています。

 この本、いまから十年近く前に出たんですね。多少の古さは否めないけど、著者の引用するエピソードや体験談、その語り口には人を惹きつける柔らかい魅力があります。
 (でも、DNAメタネットワークって、説得力あるかなぁ…)

まだまだ深いゾ!環境問題 ★★★☆☆
これまで僕は自然⇔人間、伝統⇔進歩、国家⇔民族といった二項対立で環境問題を見てきた。しかしその思考はまだまだ環境問題をみつめるにあたって、序章でしかなかった。「自然/人間」図式を初めとした様々な2項対立を越えて、環境と人間を生命進化が織りあげた「DNAメタ・ネットワーク」として一体化したものと捉える。環境問題を遺伝子(自然)と脳(文化・人間)の確執という形で捉え直する見方はなかなか画期的だと思った。是非自分の考えと比較してもらいたい。