これに興味を持ち、そして私自身が職人になり
現在理解できる陽ちゃんは
パート2に出てくるPDIセンターでの職人より上である。
氏のおかげでわかる人間になった自分が今ある。
福野礼一郎 まさに褒めずにはいられない。
笑える話の他にも、ベンツに使われている「鉄」の秘密に迫る、「鉄のかがみ」や、シートの表皮に使われる「革」がどのように作られるかを紹介した、「皮が革になる日」などは、後々の福野氏のコラムによく出てくる話の原点がうかがえる。
自分が好きなのは、「神よ、ドイツよ、エメラルド」だ。はるばるドイツからやって来た塗装の神様を描いた短編だが、なんかちょっとホロリとしてしまいそうな、いい話だ。
割と短めの分量の本で、車、特に外車が好きな人は、買ってみて2時間ほど楽しんでみてもいいのではと思う。