世界史に「愚行」というキーワードを焦点に当ててみると...
★★★★★
タイトル買いしました。
世界史を学ぶと必ず戦争は起きている事を知ります。
戦争は破壊をもたらす事は皆分かっている事で、
概ね人は良くない事だと分かっている...のにです。
この本は世界史に重大な影響を与えた戦争(正確に言うと、戦争になるまでに至った、又は、終わらす事のできなかった愚かな行為の連鎖)を人間の行為ひとつひとつに光を当てて、「愚行」というキーワードに当てはめて見ています。
面白いのは、著者は人間の進歩(新しい時代の方がやはり進歩はしている)は認めながら、「愚行」を記述している事です。
「愚行」とは、単に豊富な政治力学や帝王学を学べば防げるものではないらしい....
世界史好きな人ならば、違った見方を作る事ができるので私は楽しめました。
面白い本だと思います。