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名探偵の掟 (講談社文庫)

価格: ¥659
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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コメディということで敬遠していましたが、これはファンなら読むべき ★★★★★
本格推理小説のお約束。でもそれってよく考えるとおかしくない?
暗黙のルール、ご都合主義にをばっさばっさと薙ぎ倒す。
登場人物が、小説世界を抜け出して本音を語る。
登場人物が小説世界と、こちらの世界を行き来するのが面白い。

ひとつの事件につき、ひとつのお約束を扱っている。
そして、このミステリ批評も面白いが、ただの批判で終わっていないが良い。
本格推理小説が本当に好きでなければ、こんな作品は書けないでしょう。
作者の熱意というか意気込みがひしひしと伝わってくる。

登場人物の本音を通して、作者も本音を語っている。

コメディということで敬遠していましたが、これはファンなら読むべき。
東野圭吾の小説に対する考え方が見えてきます。
読んで大笑いするか怒り出すかのどちらか。大笑い出来る人は推理マニアと言って良い。 ★★★☆☆
 初っぱなから大笑いしてしまったぞ。
 「容疑者Xの献身」を読んでこれを読んでしまっただけに、詐欺にあったような気がした。でもこれは否定的な意味じゃない。まじめくさった人から、いきなりギャグをかまされたようなもので、不覚にも大笑いしてしまって、周りの顰蹙をかってしまった。しかし一番驚いたのは巻末の解説に、「このミステリーがすごい!」の第3位を獲得したとか書いてあること。ホントかよ……。
 何かにつけ、登場人物が弱気に本格推理物のアンチテーゼを繰り広げる処が笑える。
 それは東野圭吾が、ギャグともいえる内容にも全力投球(あくまでも肩の力は抜いている物の)している点。真面目いうか律儀というか、ギャグにも真剣に取り組んでくれているのは良い。
 登場人物が言う皮肉が可笑しくてたまらない。曰く、推理物の映画化・ドラマ化をすると決まってつまらなくなっている。曰く、読者は当てずっぽうで犯人を当てる。
 確かに前者は大多数の作品にあってそうだし、後者も大多数の読者はそうかもしれない。そうじゃなきゃあんな駄作が売れるなんて信じられん、という代物がヒットしたりするからなぁ……。
 ちなみに評価は、本格推理物としての評価を優先させた(勘違いしていると言われそうだが)。読み物としてはもっと評価が高い。
 新本格物を読んで額にしわを寄せたコーヒーブレイクに読む、それが本来のスタイルかもしれない。
本格推理好きなひとにこそ、笑って読んでほしい。 ★★★★★
頭脳明晰、博学多才、行動力抜群の名探偵(自称)天下一大五郎と、

ワトソン役の大河原警部が本格推理の世界の中で活躍する連作短編集です。

密室殺人

犯人当て(フーダニット)

クローズドサークル

ダイイングメッセージ

時刻表トリック

バラバラ死体

首なし死体

童謡殺人

消えた凶器

などなど本格推理の矛盾をつき、思いっきり茶化しています。

本格推理小説を実際に数多く執筆し、

愛情を持っていることが覗える東野さんが書いているからこそ笑える作品になっていると思います。

本格モノが好きな人にこそ気軽に読んで笑ってほしいですね。ゼヒ。

天下一大五郎が出てくる長編『名探偵の呪縛』もオススメです☆
推理小説が好きな方へオススメ ★★★☆☆
これまでになかった推理小説です。
定番の推理小説を期待する方には”オススメ”しませんが、
しかし、推理小説を読むかたにこそ”オススメ”しますw

全12話の短編集で、「探偵(主人公)が数々の殺人事件のトリックを解く」という、
よくある設定です。
しかし、内容は定番の「密室殺人」「アリバイ工作」などでありながら、
よくあるパターンを主人公たちが事前にバラしてしまい、
トリックの答えを追い込んだ上でトリックを解きます。
(ここが楽しみどころかな)

またストーリーや設定、心理描写などは重要視されておらず、
トリックに関係ない人物などは、「A」「B」などと表現される始末ですw
その上、小説内で主人公たちが推理小説のパターンを批判している部分などは、
ニヤッとしてしまします。(このあたりがつい読んでしまう理由)
例えば、
「どうせ殺すなら、通り魔的に殺したほうが犯人が特定しづらい」
「密室殺人は手品のタネが違うだけでおもしろくない。
 例えば、異なるタネの空中浮遊の手品を数多く見ても驚かないでしょ」的な
推理小説的には元も子もないようなことをいいますw

とにかくそれぞれが短編で、読みやすく、
最後に進むほど、ネタ(パターン)が出尽くしていく状況で次のトリックが「どうなるの?」的に
気になっていくと思います。

心に響くような作品ではないですが、
(もともとそのような作者の意図は全くないでしょうからw)
興味がでたタイミングで読む価値はあると思いますよ。
可笑しいなぁ ★★★☆☆
ミステリー好きの人には、たまにはこういった視点で作品を読むのも面白いのではないでしょうか。
登場人物の気持ちになってみれば『密室』というワードがいかに恥ずかしいか(ぷぷ)挙句、宣言までするはめになり(あはは)、せっかくの推理も大したものだと思われないのであれば、これはもう同情するしかないのです。もう、可笑しい。

ケイタイや新幹線の時間短縮、インターネット、デジタルの進化・・・。
昨今、本格推理のキモとなる要素が近未来によって破壊されつつあります。
20年前には、それこそ土曜サスペンス劇場の謎解きにはワクワクさせられたものでした。写真1つにしても「影がこっちにうつっているから午前中に撮られたものじゃない!」という謎解きもあったのに、今では派手さばかりにとらわれ、推理というものがなくなってきました。

そこを斜めから見ている感じが面白いです。
『密室宣言』『花のOL湯けむり温泉殺人事件』『アンフェアの見本』がお気に入りです。
推理小説が好きな人には面白いでしょう。推理小説・・・ではないですよ(笑)

あくまでもこれは冗句ですから。