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The Devil Knows You're Dead

価格: ¥785
カテゴリ: マスマーケット
ブランド: Avon
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うーん、もうひとつ弱いかな・・・・・ ★★★★☆
しばらくぶりで、マット・スカダーを読みました。ニューヨークの街マンハッタンを歩く気分になりたかったので。ストーリーは、突然夫が射殺され、残された妻は夫から聞かされてきたことと、現実との違いに揺れて揺れて、スカダーに調査を依頼するというところから始まるわけだけど、この夫の殺される直前の背景や、事件に巻き込まれた経過に納得できません。ただ、この未亡人とスカダーの関係は、映画のようにロマンチック。小説だなー。TJという存在も光ってました。
私立探偵の目で、死から生を見つめなおす。 ★★★★★
静謐、といえばいいだろうか。地味かもしれないが、上質な服に身を包んだのと似たような幸福感のある小説である。物語が幸福なのではない。ストーリー自体は、むしろ深刻で、ぎりぎりの選択をつきつけられるようなものだ。しかし、スカダーの視点は優しい。私立探偵小説とは、探偵自身の私的な目を通して描かれるものであるとするなら、同じ事件であっても探偵が変われば別の様相を呈する。ブロックがこの作品で描くのは、特別な死、過剰な暴力の死ではなく、平凡で緩慢な死にほかならない。たとえばスカダーは末期がんにおかされた友人の頼みで、無許可の銃を調達する。「薬で朦朧とすることなく、素面のままで死にたい」と語る元アル中の友人のために。死を通じて、スカダーは生と直面する。自分は誰と、どう生きるべきなのか。死を見続けてきた探偵が、自分自身の生と対峙するこの作品は、ブロックがまだまだ進化する作家であることを見事に証明したといえるだろう。おそらく繰り返し読むことになるんだろうなあ、これは。
未消化の文学的ハードボイルド ★★★☆☆
スカダーシリーズの中でも円熟期に入ったといえる本作品は、プロットの弱さという欠点が露骨に出ている。

スカダーを取り巻く人達との交流は相変わらずというかとても緻密に巧く描かれており、人物のひとりひとりが魅力的である。だが、肝心のミステリーが未消化のまま終わっている。この結末は許されないと思うのだ。

どうもブロックはミステリーではなく、ハードボイルドの形を借りた文学作品を書きたいのではないかと思ってしまう。もちろん元恋人で死を待つ身のジャンとの絡みは感動的でそれなりにカタルシスは感じるが、やはりこれだけ魅力的なキャラなので、ロスマクの円熟期に見られたような本編でのカタルシスを追求していってもらいたいものだ。

もはやハードボイルドミステリーを超えた ★★★★☆
 人には自分ではどうにもならないことがある。たとえば、アルコール中毒あるいは死は、受け入れて生きて行かなければどうすることもできない。そういう生き方をを本書は示しているように思う。

 マットは、アル中であることを認めることで、人間としての尊厳を回復し、死を生の一部と認めることで成長を遂げた。と書いたからといって彼が死ぬわけではない。

 死と隣り合わせに生きる人間の心の動きを見事に描き切った本書は、ハードボイルド・ミステリーだけでは済まされない。