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サブリエル―冥界の扉〈上〉 (古王国記)

価格: ¥780
カテゴリ: 単行本
ブランド: 主婦の友社
Amazon.co.jpで確認
残酷で静謐 ★★★★☆
帯に惹かれて購入。
予想と違ってホラーではありませんでしたが、充分に不気味。
海外のファンタジーでは比較的に平易な文章も相俟って、状況が脳裏に思い浮かびやすく、物語世界に入りこみやすくて、そこはファンタジー初心者にはありがたかったです。
ちょっとした小物まで作品世界にマッチしていて、この雰囲気が病みつきになります。
まだ上巻なので物語は始まったばかりといった感じですが、続きも充分に期待できると思います。
個人的に最も怖かったのが、アンデットの描写よりもペーパーウイング。あんなものに乗れと言われたら死にます。高所恐怖症なのでw
父を探して ★★★★★
この作品の主人公は、ネクロマンサーの少女サブリエルです。サブリエルはアンセルスティエール(近代的な世界)の私立学校の生徒でしたが、ある時、父親が古王国(死霊が徘徊するする魔法の世界)で失踪したことを知り、一人古王国に旅立ちます。古王国はサブリエルにとって未知の世界も同然、戸惑うことも多々ありますが、試練を乗り越えて成長します。私は、すっかりこの作品の虜になりました。まず世界観はダークにして重厚で、独創性が強いです。死霊や冥界の存在感が驚くほど強く、死の恐怖をありありと感じさせます。物語は安っぽさや子供騙しの要素とは無縁だと思います。ヒロインがネクロマンサーという設定、彼女のハンドベルがマジックアイテムとして重要な役割を果たすという点も、かなり斬新だと思います。ヒロインのサブリエルは本当に素敵です。彼女はネクロマンサーにして優れた剣の使い手ですが、同時に弱さも持ち合わせた人間味のあるキャラなので、私は自然と親近感を覚えました。サブリエルの使命感と意志の強さも魅力的です。思わず惚れ惚れしてしまうヒロインです。ヒロインの描写だけでも、作品に対する私の評価は一気に上がります。でも『古王国記』の魅力は、それだけにとどまりません。物語の展開はテンポが良く、無駄が一切ないと思います。内容の面白さとテンポの良さが相まって、短時間で読み終えることができるでしょう。文章は臨場感に溢れていて五感に直に訴え掛け、読者を作中の世界にぐいぐいと引き込みます。映像を観ているような感覚で、物語を読むことができます。文庫版上巻で語られるのは、サブリエルの旅立ちから、青年剣士タッチストーンとの出会いまでです。この出会いは運命的なものを感じさせ、下巻への期待感が自ずと高まります。大人でも十分楽しめるダークなファンタジーを求める人は、是非読んでみるといいでしょう。上巻の評価は文句なしに星五つです。
爽やかダークファンタジー ★★★★★
この小説の概略を説明させてもらうとだいたい次のようになります。
〜物語の舞台である世界では科学が発達し銃器や戦車も開発されているが、「古王国」と呼ばれる領域では一切の機械が作動しなくなり代わりに魔法が力を持っている。また生と死の境界が曖昧で住民たちは国中を闊歩している死霊やゾンビに恐れおののいている。ある日隣国の女学院の生徒であるサブリエルは、古王国で活動中のアブホーセン(迷える無害な魂を導き、邪悪な霊を冥界に追放する職業みたいなもの)の父親の身に不測の事態が起こったのを知り、単身古王国に乗り込むことになる。〜
こんな感じで非常におどろおどろしい世界観ですが、基本的には若者の成長物語で良識に照らし合わせて真面目かつ誠実に書かれているので、読後感は意外と爽やかです。ラストは真っ当に締めているので、暗かったり残酷描写があるのは苦手と言う人にもお薦めです。舞台背景はかなり現実離れしているけど登場人物たちは割に等身大で矛盾や弱さを持っているので身近に感じられるのではないでしょうか。ストーリーは簡潔に言えば退魔士見習いがいきなり危機的状況に直面させられてマスコットと一緒に限られた知識と装備でなんとか目の前の危機を切り抜けていくという感じでもっぱら行動面に焦点が当てられています。併せて主人公を案内人として古王国を一歩一歩探訪していく紀行文の趣きも感じられます。
一巻では古王国の一つの側面を切り取っているが、二巻・三巻では別の地域・時期にスポットライトを当てています。
スピード感のあるファンタジー小説。 ★★★★☆
 上製本として発売されていた本が、ようやく文庫化されたので、さっそく購入しました。
 まず目を引くのが表紙のイラスト。物語の雰囲気ととても合っていると思います。

 父であるネクロマンサーが失踪(死?)し、その行方を追うサブリエルという少女の物語です。彼女は、壁で区切られた魔法の色濃い古王国の外で育っていたため、古王国には疎い部分がありますが、その彼女を不思議な猫のモゲットや、タッチストーンという若者が手助けをしながら旅が続いていきます。

 上巻ではタッチストーンの出会いまでが綴られており、彼女の取り巻くキャラクターが少しずつ揃ってきています。また物語自体の世界観や小物、用語などの設定が面白いので、ファンタジー好きな方にはおススメではないでしょうか。
 
 読みやすい文章ですので、あっという間に上巻は読み終わってしまいます。下巻も一緒に購入されることをおススメします。