タイトルから受けるイメージは科学物質を使った化粧品を肌につけるより素肌が一番!な感じなのですが,内容は,『質の良い基礎化粧品を使って,たっぷり時間を掛けてお手入れしましょう』。というもの。
本文のはじめの方は化粧品の害について語っているのに,結局はクリスチャンディオールを微妙に支持している話になっているし…
表紙のあおり文である顔を洗うのをおやめなさい!というのも,肌本来が持っている自浄作用を生かすことが大切,ということではなく『石鹸だと油を取り過ぎるからクレンジングクリームで洗いなさい』ということでした。
ファンデなどの化粧品には頼ってほしくなくても基礎化粧品にはおもいっきり頼りましょうという本に思えました。
でも、そんなんじゃないんです。
佐伯さんは化粧品販売を長年されて、欧州の化粧品会社のエステサロンもまかされていた方。
本書は、そんな作者の美容に対するこだわり、化粧品に対する考えかたなどを知ることができます。
だんなさんをなくされたストレスのため、30代で「肌地獄」(年齢よりも10歳以上老けて見えたらしい)を体験された作者ならではの、経験と実績があるからこそ出る言葉にぐっときます。
「手入れをがんばろう」と思わせてくれます。
(しかも実践して、かなり肌は変わりました)
ちなみに実用的なテクニックの載った「美肌革命 ―お金をかけずにきれいになる」と併せて読むといいです。
日焼け、不摂生、ストレスなどをしすぎて「肌がヤバイ」と思った方へ、おすすめの一冊です。