陰獣など、ドラマーが変わってから新たにレコーディングされたものについては昔のと良い意味でどちらが良いとは甲乙つけがたいくらいかっこいい。


これを言ってしまったらきりがないのかもしれないが、自身がドラマーなので「天国に結ぶ恋」「幸福のねじ」などは現在のドラマーでのバージョンも聴いてみたいというのが個人的意見。（ライブでのツーバスバージョンがとてもかっこよかったので。）



元が陰陽座からはいったので近からず遠からず（といっても全然違うけど）でドンピシャですきなアーティストが増えてよかった。

リマスタリングで素晴らしい音質になってます。
日本のロックはチョット・・・て人に是非聴いてもらいたい。
手に入らなかったあの曲も再録されてるし。

とにかく暗く重いけど、うまく緩急をつけて、それに歌詞を乗せて叫んでます。安いよ!

　２０年というキャリアは本当に凄いことです。
たった３人でこの音を出していること、
意欲的に新作を発表し、どれもがハイクオリティなことが
本当に奇跡としか考えられません。
素晴らしいとしか言いようのない彼らですが、ファンとしては
”何故その凄さが広く伝わらないのか？”が大きな疑問であり
悔しくもあり、邦楽業界にもウンザリしてしまいます。
是非、欧州・アメリカを中心としたワールドツアーを敢行して
（勿論、歌詞は日本語で！）各国でヘビー・メタル帝王として君臨して欲しいです。

これまでのベストとかぶっているなどの難点はあるけども
リマスタリングの威力は確実で、聴き慣れた曲も新たな魅力があるし
選曲も言い出したらきりがないが、まとまりがとてもよく
アルバムとして聴いても充分聴き応えがある。

新録曲はもとより、「相克の家」「死神の饗宴」「賽の河原」「どっとはらい」など
名曲が目白押しで、そのクオリティの高さは折り紙付き。何よりも
このベスト自体に不思議な中毒性があり、何度も繰り返し聴いてしまう。

「黒い太陽」「水没都市」「桜の森の満開の下」などがリマスタリングされなかった
のはとても残念ではあるけれど、価格分を十分楽しませてくれる一枚となっている。

しかし、名曲が多い！

　全曲リマスタリング済。これ、素晴らしく良いです。

　とりわけ初期の作品、なかでも「針の山」などを聴くと
ライヴでの爆裂演奏に比べてスタジオ版のあまりのショボさ
（音がこもっていてギターも小さめでバランスも悪い）に不満を
感じていたのですが、このベスト盤ではそういった各楽器の不鮮明さや
バランスの悪さが劇的に改善され、演奏は十数年前のものであるにも
関わらず、サウンドは最近のライヴをそのままパッケージングしたかの
ようなギラギラと生々しい迫力満点のサウンドとなっています。
（今このレビューを書くために改めて新旧２つを聴き比べてみましたが、
あまりの違いに思わず笑ってしまいました。）

　ということで、これから聴こうと思っている新参ファンの方はもちろん、
「アルバムは全部持っていてどの曲も擦り切れるほど聴いとるわ！」
という古参ファンの方でも、このベスト盤でかならずや、新たな興奮と
感動を得られると思います。是非聴いてほしい。ホント、素晴らしく良いです。
人間椅子万歳！
（…しかし、私はこれを聴いてしまったせいで「過去のアルバムを全て
リマスタリングしてほしい」という新たな欲が出てしまい悶々としています。
これがこのアルバム唯一の欠点かも。。。）