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収益結晶化理論―『TKC経営指標』における「優良企業」の研究

価格: ¥3,024
カテゴリ: 単行本
ブランド: ダイヤモンド社
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収益結晶化 まずそのネーミングが気に入りました。 ★★★★☆
収益結晶化理論とは、Profit Crystallized Theoryの略。
優良企業をある指標をもとに分析、かつてのエクセレントカンパニーやビジョナリーカンパニーを髣髴させてくれます。(冒頭でもそのことに触れている。)
ただ大学の学者系の書き方でものすごく堅くこのあたりは読み手を選びます、
初見での感想は会計、財務と組織体系から判断する視点のようで指標となる図式もたくさん出てきます。
本書はここからビジネスモデルを組み立てていくというような代物ではなくあくまで判断基準の提示にとどまっておりどう活用するかは読者次第といったところでしょう。
いくら優良企業ともてはやされようとその地位をキープし続けられるかはこれまた一筋縄ではいかないのでこういう検証は最低でも10年以上の研究が必要でしょう。
加えて因果関係について、ともすれば結果論に終始してしまいがちなテーマなだけに(企業の支配者は市場である以上動かざるを得ない存在であり天体観測のようにカンタンにはいかない、など)読み手のレベルも問われます。
経営診断と企業成長の方向性を示す名著 ★★★★★
 
 経営診断と企業成長の方向性を示す名著である。会計事務所等が保有する22万7千社の中から優良企業1万数千社を抽出し、定量的な財務データとアンケート、面接調査などの定性データを結合し、高収益要因として「高製品力」、「高生産性」、「外部購入費安」、「低労務費」、「経費節減」、「高資本効率」などを特定すると共に、経営理念などの抽象的・定性的要素も包含した総合的で実証的な論及を試みている。内容は、多面的で動態的、実践的である。論理展開もデータに基くというだけでなく、論理自体の厳密性にも配慮されて十分信頼がおける内容となっている。主要な内容のひとつが、高収益要因判定や不採算要因判定のアルゴリズムで、この部分について、特許を出願している(出願人:株式会社TKC、発明者:宮田矢八郎)。また採算・不採算要因判定のアルゴリズムに止まらず、赤字脱却のステップを7段階に検討し経営改善計画のあり方として示すなどしている。
答えは正しいが計算式が間違っている、のでは? ★★★☆☆
さきに著者の、『理念が独自性を生む』を読んだ後に、この本を知ることになったので、興味を持ってその論理性を検証してみたが、理念と利益の因果関係については、感覚は同意できるのだが、論理性は「?」であった。基本的に高収益要因を管理会計的観点から、あらかじめ特定しておき、あとはデータの解釈を巧みに拡大しながら、論理展開している。アンケートの分析も、本質をついている部分は多いものの、網羅性を欠き、論理的には検証できていない。答えは正しいが計算式が間違っている答案用紙、のような印象を持った。

本書の主張が論理的だとすれば、今後も継続的に定点観測をして欲しい。切り口を変えないで、10年、20年と続けて普遍性を見出してもらいたいが、経営学を、経済学や数学のように公式化することは、果たして可能なのであろうか、という根本的な疑問は残る。経営理念は、「教え」であり、「思い」であるから、論理的に証明する必要はない。それよりも、理念をいかに普及させ、浸透させるかが大事なのであり、その努力に経営者が継続的に取り組むすることが、実は一番確実な法則なのではないであろうか。

答えは正しいが計算式が間違っている、のでは? ★★★☆☆
さきに著者の、『理念が独自性を生む』を読んだ後に、この本を知ることになったので、興味を持ってその論理性を検証してみたが、理念と利益の因果関係については、感覚は同意できるのだが、論理性は「?」であった。基本的に高収益要因を管理会計的観点から、あらかじめ特定しておき、あとはデータの解釈を巧みに拡大しながら、論理展開している。アンケートの分析も、本質をついている部分は多いものの、網羅性を欠き、論理的には検証できていない。答えは正しいが計算式が間違っている答案用紙、のような印象を持った。

本書の主張が論理的だとすれば、今後も継続的に定点観測をして欲しい。切り口を変えないで、、10年、20年と続けて普遍性を見出してもらいたいが、経営学を、経済学や数学のように公式化することは、果たして可能なのであろうか、という根本的な疑問は残る。経営理念は、「教え」であり、「思い」であるから、論理的に証明する必要はない。それよりも、理念をいかに普及させ、浸透させるかが大事なのであり、その努力に経営者が継続的に取り組むすることが、実は一番確実な法則なのではないであろうか。