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戦略思想家事典

価格: ¥1,448
カテゴリ: 単行本
ブランド: 芙蓉書房出版
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軍事思想史の勉強に便利な参考書 ★★★★☆
監修者の前原透は陸将補で退官した自衛官で、日本陸軍の軍事思想史の著作も出している研究者。一部に専門外の研究者と思える人物も混じっているが、基本的に軍事思想の研究をしている人たちで執筆陣も構成されている。内容としてはルネサンス期のマキアヴェリから現代のグエン・ザップまでの50名の軍事思想家たちについて一人6ページから9ページくらいで簡単に紹介している。ちなみに全体で417項ほどの事典なのに375項から事典らしからぬ「日本の兵学思想略史」と「近代日本における陸軍の戦略思想」と題する研究論文が収録されている。本書の題名は『戦略思想家事典』とついているが、ピュイセギールやビューロー、ロイド、ドゥ・ピッグなど日本では少しマイナーな軍事学の研究者も扱われているために、多分『軍事思想家事典』という題名のほうが適当な内容。軍事学、特に軍事思想史を勉強するのに私としては大変参考になったので、とりあえず通読しておけば著名な軍事学者の名前と軍事思想の大まかな輪郭が分かることは保障できる。それに国内を探しても、このような事典はやはり他には見当たらない。ただし、既に専門的に研究している人、もしくは高いレベルで研究したい人には、本書ではなくパレット編『現代戦略思想の系譜』(ダイヤモンド社)を推奨する。その理由は、この著作でほぼ扱われていない核戦略に関連する軍事思想家をカバーしていること、この著作で不十分な研究文献リストがついていることの二つである。
初めの一歩 ★★★★☆
これまで日本では類書のなかった、古今東西の戦略思想家の紹介本。孫子やクラウゼヴィッツと言ったメジャー所はもちろんのこと、モンテクッコリやコーベットと言った、日本ではあまりなじみのない人物まで含まれている所が画期的。ただ分担執筆のため、内容にはばらつきがあり、統一されているとは言えない。各文末の参考文献紹介についても同様で、正直参考にならない部分も多い。その点を割り引くと星3つとしたい所だが、類書がないだけに貴重な業績でもあるので、星4つとした。これを足がかりに、さらに充実した内容のものを期待したい。
「平和を欲するなら、戦争を学べ」 ★★★★★
 タイトルの言è'‰ã‚'本書より知りえた。
 ヨーロッãƒ'の各国語に翻訳され、ç'„一千å¹'に亙って尊å'‡ã®å¿µã®å¯¾è±¡ãŸã‚ŠãˆãŸå››ä¸-ç'€ã®ãƒ­ãƒ¼ãƒžäººã€â€œãƒ'ェゲチウス”の言è'‰ã§ã‚る。
 ã"の言è'‰ã®å«ã‚€æ„å'³ã¯æ·±ã„。

 ã"の言è'‰ã¯ã€Œå¹³å'Œã‚'欲するなら、平å'Œã‚'欲ã-ろ」という同語反復に陥り、ひいては大事の前の思考停止・判æ-­åœæ­¢ã«ä¸€ç¨®ã®ç¾Žå¾³ã™ã‚‰æ„Ÿå¾-する現代æ-¥æœ¬äººã«ç-›æ'ƒã‚'与えてくれる。ãƒ'ェゲチウスのみならず本書に登å 'する戦略思想家たちの目には、ã"うã-た判æ-­åœæ­¢ãƒ»æ€è€ƒåœæ­¢ã®æ...‹åº¦ã¯ã‚€ã-ろ罪悪にすら映じるであろう。

 感性優位の下、無意識裡にロã‚'スã‚'è'¬ã‚ŠåŽ»ã‚ã†ã¨ã™ã‚‹ç¾ä»£æ-¥æœ¬äººã¨å½¼ã‚‰æˆ¦ç•¥æ€æƒ³å®¶ãŸã¡ã¨ã®æ€è€ƒçš„å-¶ç‚ºã¯ã‚まりにも対蹠的ですらある。前è€...が厭戦的、後è€...が好戦的といったæ¯"ではない。思考的å-!¶ç‚ºã®ã‚ˆã‚Šæ·±ã„面で、いわば決定的なまでに対蹠的なのである。

 「同国人ã‚'見下すようなデラシネ的国際主義」や「偏屈な精神主義」から「軍事思想」ã‚'学ぶというå¾"来の通ç™-から可能な限り自ç"±ã§ã‚るために本書が企図されたとの編è€...の言è'‰é€šã‚Šã€æœ¬æ›¸ã¯æˆ¦ç•¥ï¼ã¨ã‚Šã‚ã'軍事戦略ã‚'å...¬å¹³ç„¡ç§ã«ä¿¯çž°ã-ようとする初心è€...にとっては格好のå...¥é-€æ›¸ã€çµ¶å¥½ã®ã‚¬ã‚¤ãƒ‰ãŸã‚Šãˆã‚‹ã€‚

 考えてみれば、私のようなé-€å¤-漢にとって、ã"うã-たガイド的役割ã‚'果たã-てくれる書物が今までã"の分野においてそもそも見å½"たらなかった。

 本書に登å 'する戦略思想家たちには、いずれも人並å¤-れた読書家・勉強家が多く、実務の傍らé-'暇ã‚'割いてç "究に勤ã-ã‚"でいたã"とがわかる。ã-かも驚くべきã"とに、今æ-¥ã®å¦‚く職業上の身分保障が十å...¨ã¨ã¯è!¨€ãˆãªã„時代ç'°å¢ƒã§ç¸¦æ¨ªã«æ'»èºã-ているのである。

 読è€...は自分がé-¢å¿ƒã‚'抱く人物から読み進めてゆã'ばよいと思う。もちろã‚"巻頭から精読するのが理想であるが、私のような真性の初心è€...にとっては蚕食的な読みæ-¹ã‚‚許されるのではなかろうか?

 本書ã‚'読了するや、人智の粋ã‚'極めた古今東西の戦略思想家たちの一大ãƒ'ンテオンã‚'読è€...は自ずと目にするã"とになるであろう。その意å'³ã§å½¼ã‚‰ãŒé-‹é™³ã™ã‚‹æˆ¦ç•¥æ€æƒ³ã¨ã¯ã€çµæžœçš„に人類の覚é†'に寄与するとã"ろの、一個の独立性と十å...¨æ€§ã‚'有するå"²å­¦å²ã¨ã‚‚見なã-うるのである。

 「平å'Œã€ã¨è¨€ã†é­"語にå'ªç¸›ã•ã‚Œã‚‹ã"となく「平å'Œã€ã‚'学ぶためにも、æˆ'ã€...はまずã"れまでの「知的財ç"£ã€ã¨ã-ての「戦略思想」ã‚'å...±æœ‰ã-た上で、知的自在ã‚'å¾-るå¿...要がある。正にその縁(よすが)と!なるのが本書である。

 「平å'Œã€ã®ãŸã‚ã«äººé¡žãŒå­˜åœ¨ã™ã‚‹ã®ã¯ãªã„。人類のために「平å'Œã€ãŒå¿...要なのであり、ã"れはé"は遠くとも人為的努力ã‚'要するものなのである。その意å'³ã§ã€è‡ªå·±ã®çŸ¥è¦‹ã‚'構築する上で無私なる発見と果敢なる創造の両å-¶ç‚ºã«èº«ã‚'è³­ã-た、彼ら戦略思想家たちの言に耳ã‚'傾ã'る今æ-¥çš„価値は極めて大きいと言わã-るã‚'å¾-ない。