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Split Second (King & Maxwell)

価格: ¥663
カテゴリ: マスマーケット
ブランド: Vision
Amazon.co.jpで確認
   スリラーの名手デイヴィッド・バルダッチの最新作『Split Second』は、大統領や大統領候補者を護衛するシークレットサービスが、自身の仕事をどうとらえ、また失敗したときどんな気持ちになるかをじつに見事に描き出している。一瞬の油断がもとで、ある男を死なせてしまったショーン・キング。彼は職を退き、8年の歳月を費やして人生を建て直してきた。ミシェル・マクスウェルもショーンと同様の過ちを犯してしまうのだが、彼女は自分の失敗によって誘拐犯に連れ去られた男と、ショーンが守りきれなかった男のあいだに何らかのつながりがあることを確信する。そして調べを進めるほどに、その確信の正しさが立証されていくのだ。

   ショーンもミシェルも腕利きのシークレットサービスだったが、この仕事に対するふたりの姿勢は根本的に異なっている。そんな奇妙なカップルが繰り広げるスリラー劇は、事件を操る謎の悪党をめぐる話と、のちに明かされる過去に関する話によって巧みにまとめられていく。執筆には相当な取材を要したはずだが、それを少しもひけらかしていない。大きな部屋は例外なく殺人の場になりうるという認識を持ち、そうした場所できわめて無防備になる公人を自ら守らなければならない者たちの心境がよくわかるし、芽吹き始めたロマンスのコミカルなシーンも魅力的だ。(Roz Kaveney, Amazon.com)

良質なサスペンス ★★★☆☆
久し振りに作者の作品を手に取りましたが、流石読み易いです。キャラ設定に魅力を感じていましたが、今回はストーリー展開、特に誰が悪者なのか分からず引き込まれる所に上手さを感じます。惜しむらくは最後まで引っ張っていく過程で若干こんがらがったような気がしますが、それは読み手の語学力故かも知れません。

K. コスナーの『ボディーガード』のファンで、もう少し警護官の孤独感やタフネスさを訴えて欲しかったですが、路線の違いと考えればこれはこれで全く問題ありません。
意外と拾い物です ★★★☆☆
 元シークレットサービスの私立探偵、Michelle Maxwell と Sean King コンビの第一弾です。

 本作では、Michelle が警護していた大統領候補者の誘拐をきっかけに、
Seanがかつて要人警護に失敗した事件にさかのぼって、真相が明らかになっていきます。

 Baldacciはあまり知らなかったのですが、
クリントイーストウッド監督・主演の映画「目撃」の原作(Abslute Power)の作者でもあり、
向こうでは人気作家のようですね。
 そのせいか、映画向けと思えるビジュアルに訴えそうなシーンが続きます。
正直、それは不自然だろー、とつっこみたいところも大ありなのですが、
ストーリーテリングが巧みなので、ペーパーバックでも楽しく読めます。
ただ、(私だけかもしれませんが)、登場人物の名前と概略をメモっておかないと、
「これってどういう人だったっけ?」とあとから読み返すハメになりました。

 緻密なストーリー展開や深い人間描写で、思わずうならせる重厚な作品ではありませんが
ライトにスピーディに読み進められる、思ったよりも拾い物の作品です。
読み物として楽しめるが・・ ★★★★☆
以前海外からの賓客を警護する日本のSPの方と行動を一緒にする機会があった。レストランで自分が座る席の選択から、要人が移動する時々での身のこなしなど、さまざまなノウハウがあるものだと関心した。
この話は、大統領や大統領候補のシークレットサービスの話なのだが、文中での彼らや大統領(候補)に、職業上の威厳は全く感じられず、良くある中年男と若い女性がペアになって謎解きをするパターン。
但し、結末こそ芝居がかっているものの、話の展開は実にスピーディでスリリングでもある。一つの文章がやや長い気もするが、使われている単語は平易で、一気に読みきれる。読み物として楽しめます。