付属のＣＤを聞き始めてすぐにいいと思った。それは１つのニュースが長いので、リスニングに必要な根気や集中力が身につくような気がしたからである。今まで２冊のニュース素材の英語本をやったが、それぞれの英文が短く最近は少し物足りないような感じがしていたのでちょうどよかった。英文は１５分ぐらいの長いニュースが４個載っている。そしてそれが５つのセクションに分れていて単語の説明と内容に関する問題が用意されている。それがあまりくどくなくシンプルなのがさらにいいと思った。また、問題数が少ないのにそれがリスニングのポイントとなる部分を押えてあるので解く前よりかなり英文が聞き取れ、内容が把握出来るようになっていた。中級以上の学習者に最適な英語本である。

リスニング教材として、相当最高水準だと思います。
ここでいう水準の高さは、早いとか、難しいとかではなく、
内容・テーマの選定と、一つずつのニュースの長さが
ある程度まとまっていることです。
おそらくいろいろなところで、推薦教材になっていると
思いますので、ここでほめなくても良いのでしょうが‥‥

やはり、米国で放送されているテレビ番組を録音しているだけあって、スピード、話し方などが、実際に米国にいって耳にする英語そのままであり、大変実践的だと思います。TOEICやTOEFL教材のように、試験向けの英語教材では、なかなか、「生の英語」の感覚がつかめないので、そういう意味で非常に素晴らしいです。解説もあり、訳文も満足できます。また、何より、興味がもてるトピックが選択してあり、大学教授を含む米国のさまざまな知性がそれについて議論する、という内容なので、知的レベルも高く、興味がそそられます。

世の中にリスニング教材は山ほどあるが、この本ほど質の高いものはなかなか見かけない。
ちょっと骨のある話題について、専門家やジャーナリストが自分の意見をぶつけあい、それを通して問題を多角的に分析していくニュース番組で、内容、語彙、言い回しなど、はっきりいって難しい。でも、各セクションについて５回のリスニング・ドリルが組まれているので、その指示にしたがってその都度、目的を持って聞いていくとだんだんと内容がわかってくる。
訳、語句注もあるが、「学習のポイント」というコラムで、ちょっと高度な文法内容や語法の解説もあり、参考になる。

また、各セクションが２分から５分くらい（１つの番組は５セクションに分かれていて、通しで聞くと１５分から２０分）なので、この時間を集中して聞き続けるのも慣れないとつらい。その意味では集中力の訓練にもなる。

初心者の僕でも毎日聞いているだけで、そこそこついていけるようになりました。ちょっと、根気がいりますが・・・。