大胆なタイトルですが、著者が自らの宗教観と道徳観について語った一連の随筆集で、書名はそのなかの随筆から採られています。著者が開陳した思想は、当時としては衝撃的だったようで、補遺には、著者が米国の大学へ招聘される時に強硬な反対運動が巻き起こった顛末が記されています。著者の「幸福論」と併せて読んでみるのも面白いかも知れません。