タイトルでわかるとおり、全編をとおしてビート感いっぱいにローラがベルリンの町を駆けめぐる作品。フィルムとビデオ、カラーとモノクロ、写真、アニメーション、画像の分割、早送り、コマ送りなど、あらゆる手法を駆使した映像と、ジャーマン・テクノのリズム、3パターンから成るストーリー構成は躍動感とスピード感をもたらし観る人を飽きさせない。見終わった後は、スポーツをして汗を流したようなスッキリした気分を味わえるラブ・ストーリーだ。
ローラを演じるフランカ・ポテンテが歌う挿入歌「WISH」は本国ドイツで25万枚セールスを記録し、MTVヨーロピアン・ミュージックアワードに輝いた。サンダンス映画祭ワールドシネマ観客賞受賞作品。(齋藤リエ)