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現代の戦争報道 (岩波新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:門奈直樹/著 出版社名:岩波書店 シリーズ名:岩波新書 新赤版 881 発行年月:2004年03月 関連キーワード:ゲンダイ ノ センソウ ホウドウ イワナミ シンシヨ シンアカバン 881 げんだい の せんそう ほうどう いわなみ しんしよ しんあかばん 881、 モンナ,ナオキ もんな,なおき、 イワナミ シヨテン イワナミシヨテン 0365 いわなみ しよてん いわなみしよてん 0365 「現代の戦争は情報戦争」といわれるように、戦争の行方はマスメディアのありように大きく左右される。英国BBCをはじめとする欧米のメディアに精通する著者が、「湾岸」から「イラク」にいたる九〇年代以降の戦争報道を分析し、新しい時代の戦争におけるメディアの役割、またグローバル・ジャーナリズムの可能性と問題点を浮き彫りにする。 序章 「情報戦争」の時代とメディア-いま、なぜ戦争報道か第1章 ゲーム感覚の戦争報道-湾岸戦争第2章 「人道
密度が濃いわりに ★★★☆☆
「面白み、新鮮味に欠ける」というのが、第一の印象。
もちろん、戦争報道そのものに、面白みを求めているわけでは断じてない。
理論の展開があまりにもどこででも語られているのと同じ、一方で微妙な視点の偏りがある。

読みにくいと感じるのは、情報量の多さだけではなく、著者の立ち位置がしっかりと定まっていないからか。
戦争報道の何を批判しているのか、一貫した著者の意見が見えてこなかった。

ぎっちり荷物を詰め込んだ、ふらふらした小船のような印象を受ける。
情報量は多いので、レファレンスとしては有効かもしれない。
多様化する社会の組織メディアとジャーナリズムの本質 ★★★★★
多様化、多元化するポストモダン社会、あるいはグローバリゼーションとメディアの相関関係を戦争報道という視座から見事に本質に迫っている。ネットによる情報発信が可能となった新たな公共圏の意味とは何か。電磁的情報流通によるメディアはジャーナリズムの意味と役割までも激変させる。本書では市民社会形成のプロセスにおいてメディアと情報の受け手の役割がどのように変わるのかということを、ベトナム戦争からイラク戦争までの具体的な情報操作の事例をもって説いているといえよう。たとえば「国家という枠組みにおいて報道する従来のマスコミ」。「バイアスのかかった組織報道の在り方とそれを超えた真のジャーナリズムとは」。「グローバル化の下、個別単位で発信可能となった新形態のメディアにどのようにジャーナリズムは対応していけばよいのか」といった問題にクローズアップし解説している。有事報道に限らず、メディアは無形の情報サービスがゆえマス化すれば権力者に操作されやすい性質のものでもあることを知ることで、受け手に防衛手段ができることも教唆している。メディアとは何か。ジャーナリズムとは何かという普遍的な問題に指針を導き出してくれる一冊。「攻撃計画」(ボブ・ウッドワード著・日経新聞社刊)とともに一読してみるとフレームワークの理解度が倍加しよう。
メディアの現状があらわに ★★★★★
英米政府のメディア対策の検証、軍とジャーナリストの関係、また本邦初めてジャーナリストの戦地取材のための訓練システムを詳しく紹介してある。特に、ニューヨークにおける9.11事件以降のメディアの現状を多角的に分析し、学問的な構成となっている。情報操作をめぐるイギリスBBC報道の検証、アメリカメディア商人たちのビジネス戦略など海外の分析を行った後、翻って日本のメディアについて述べ、終章のこれからのメディアのあり方で課題を投げかける。研究者、学生だけでなく、メディア関係者にも自戒を込めて読んでもらいたい本である。
読みにくく、情報量が少ないです。 ★★☆☆☆
本当に、この本は読みづらいです…。何でだろう…。
まず、この本は引用だらけです。誇張でもなんでもなく、一冊の半分以上は引用じゃないか、というくらい引用だらけです。
また、その引用の中に「箇条書き」がかなりあり、読む気がそがれてしまいます。

第二に、そうした引用や提示される資料が「恣意的」である気がします。意図的に選択された情報を提示されている
気がするのです。例えば朝日・読売・毎日・産経などの日本の主要新聞の分析がいくつか行われていますが、
ある箇所では朝日がクローズアップされているのに対し、ある箇所では朝日の分析だけなかったり、という具合です。

第三として、具体例が実は少なく、だからこそわかりづらい議論が多くなってしまっていると思います。
「湾岸戦争」「ユーゴ紛争」など、具体的な戦争に沿って章立ててはいるのですが、それぞれの戦争報道分析
自体は抽象的です。中国大使館誤爆の時は…と書いてあったのがほぼ唯一の具体だと思います。「報道」を分析するものなので

もっともっと具体的な戦争内の事件、出来事に沿って分析した内容があったほうがわかりやすいと思いました。

資料が恣意的で、しかも引用と引用の間に細切れに筆者の議論があるため、主張が分散されています。
また、筆者の主張は最初から明らかで、月間雑誌の「世界」に掲載された文章をまとめた新書であることからも

わかるように、極めて「世界」的なステレオタイプの主張で、「朝日」的な主張の傾向があります。
だから、「世界」や「朝日」が肌に合わない人は全く共感できないでしょうし、私のようにやや社会民主好きな
人間でも腑に落ちない箇所が多々あります。

とてもおもしろいテーマを扱ってくれていて、外国メディアの分析をする章などはそれなりに面白かったのですが、
一方でなんとなく「現代の戦争報道はかくあるべき」という議論が所々でなされているだけに、
あまり目新しい突っ込んだ分析がない分、情報量の少ない、新情報のない本になっています。

類書と対照すると、チョムスキーの書いた集英社新書の「メディアコントロール」のほうが、
多少過激でずんずん展開しすぎであっても突っ込んだ示唆があり得られるものが多いと思いました。

もっと読ませてほしかった ★★★☆☆
これほど読みにくい新書も珍しい。タイトルからしてどきどきしながら読めることを期待して読み始めたが、予想とは違った。研究者による文献をもとにした内外のメディアの戦争報道について批判的に論じた作品だった。

「~によると」という引用がほとんど全てのページに繰り返し出てくるが、このスタイルの研究書を読み慣れている読者はともかく、一般にはくどい印象が残るだけだろう。一般向けの新書なのだからもっといきいきと具体例を描写し、大胆に著者の見方を語って欲しかった。

章立てが時系列に沿って並んでいるため、冒頭から湾岸戦争やコソボ紛争などの歴史的な事例が最近のアフガン戦争やイラク戦争と同様の比重で書かれているのもじれったい。これは雑誌に掲載した論文がベースになっているためだ。全般に読ませようという意欲に乏しい「まじめな」本である。

ただ学生など、このテーマの研究を目指す人やレポートをまとめることを目的にしている人たちにとっては格好の入門書になるだろう。