神社の成り立ちが分かる本
★★★★★
これほどまでに日本の神社が多く祀っているのが朝鮮半島から来たと思われている神々だというのが驚きでした。
各地にある新羅神社がシンラと朝鮮語の読みかたであるが不思議に思えましたが、納得でき、なるほどと思いました。
韓国ドラマの歴史物にはまっていてよく見ているのですが、「善徳女王」というドラマで亡くなった人を祀っている廟の位牌の名前の下に神主と書いてあるのをみて驚きました。この本を読み終えたときでしたので、とても印象に残りました。
新羅の国の祖神廟がそもそもの神宮のもとらしい。神社の起源が古墳にあるのは江戸時代からわかっていたらしい。だから神社に墓地があったのは当たり前なのに、否定したがる神主が多いらしいのもおかしなこと。
神社によっては拝み方が朝鮮半島のひとたちのやり方そのままだとか、あまりにもその影響が大きいのが思いがけなく、驚きの連続でした。神社ほど日本的なものはないと今まで思っていたのですから。
著者も驚きながら書いているのですが、日本人が早くこのことに気がついていれば、朝鮮半島との関係をもっと好意的に考えることができるのではないかと思えたことでした。各地の神社を調べることで古代史の研究に寄与できるものがあるはずと思えました。刺激的な本です。