タイトル通り、近年あらゆる言語教育の現場で注目されているtask-basedでの学習・教育を第二言語習得理論・教授法の両面から概観した本である。数々の名著を生み出してきたRod Ellisだけあって、この本も実によくまとめられており、しかも読みやすい。そもそもtaskとは何ぞや、という定義の変遷から始まり（なるほど！と感じる読者も多いことだろう）、SLAとの関連、コースデザイン、そしてその評価等、言語教育に関心のある読者であれば、専門的研究に携わる方でなくてもぜひ読んでおきたい本と言えるだろう。
1.Tasks in SLA and language pedagogy 2.Tasks, listening comprehension, and SLA 3.Tasks, interaction, and SLA 4.Tasks, production, and language acquisition 5.Focused tasks and SLA 6.Sociocultural SLA and tasks 7.Designing task-based language courses 8.The methodology of task-based teaching 9. Task-based assessment 10.Evaluating task-based pedagogy