楽曲的には粒揃いな良いアルバムです。陽水の声の魅力をふんだんに味わえるしっとりとしたナンバー「3.Final Love Song」「6.森花処女林」「11.決められたリズム」がその代表格です。ドライブのお伴に、また、BGMとして聴いていると、この楽曲の良さにうっとりします。
不満は、本気にアルバムに対峙して聴いた時の聴き苦しさです。プログラムしてつくられた、かっちりし過ぎたリズムとボーカルの残響音がきつ過ぎること。 その点、「7.パンキー・ロカビリー」「9.You Are The Top」あたりは、生身の演奏が目に浮かぶような録音で、全編こういうレコーディングで固めて欲しかったところですが..。