10年遅れて聴きましたが、
★★★★★
90年代初頭の大ブレイク以来、個人的にほっておいた感のある陽水。
(おそらくフォーライフのボックスセットからの切り売りであるところの)紙ジャケ中古盤がまとまって某DUにあったので、ハンサムボーイやアンダーザサンなどの超有名盤とともにあるだけ大人買いしてみた。
そしてヒット曲が含まれるためにどうしてもなつかしさ主体に詠嘆してしまう前者と拮抗して、「おお!」「やはり!!」「いまだ!!!」「陽水おそるべし!!!!」と、新たな心持ちでうならされてしまったのが、この、(決して単行本ではなく)文庫本書籍の地味暗いフェイスをもった一枚なのであった!
のっけから超個人的感想で申し訳ないけれど、だって新しい、ったってもう10年前のだもの。僕が知らなかっただけです。
しかし、大ヒットのあとにも、地道にマイペースにこんなにしみる名盤を残している陽水は偉い!エライ!のである。
どの曲もこの曲も、この人がかつて「四畳半フォーク」印の一翼を担わされながらも、そんなことに一切関わりなく、常に最先端の音に挑み続けねじ伏せ続けていく、それでいて根っからのロマンチズムとエロチズムと歌心と詩心とハートトロトロ美歌声を見失わずに貫いてきた大ミュージッシャンであることを強打的に教えてくれるアルバムでありますな。
特にラスト。
僕はこの曲に30代ではなく40代半ばにして(10年分お預けして)出会えたことがとても幸運に思えた。う〜ん。
そうなぁ、
なが〜いさかのえのふれ〜〜〜む、のなかで
働いて遊びながらもいきていく〜
いいじゃないですか、それで。うるうるうる。まいった!
それにしてもこの「九段」というタイトルは何でしょう?
かなり意味深で。
やっぱりいい♪
★★★★☆
「ラヴレターの気分で」:ノリが良くてかっこいい!陽水さんの声と歌い方が素敵で何度も聴きたくなります^^
「ビルの最上階」:ミステリアスでシュールな歌詞、雰囲気がたまらなくいいです!(><)陽水さんにしか書けない歌詞だと思う!
「SINGING ROCKET」:陽水さんの歌唱がすごくかっこよくて、最初の一声から引き込まれます!
意外な組み合わせではありましたが。
★★★★☆
井上陽水さんのアルバムに布袋さんが楽曲を提供する。そう聞いて何か意外な組み合わせだなと思いました。何年か寝かしてあったみたいですが。やっぱり5曲目の「アンチヒロイン」が秀逸。ギターもさることながら、見事なコーラスで井上陽水さんの歌を引き立てています。後にトリビュートや「SOUL SESSIONS」で「東へ西へ」を披露していますが、ボクはこの意外な組み合わせにはまっています。
ありよう
★☆☆☆☆
このアルバムの5『アンチヒロイン』は布袋寅泰さんとの共作です。このようなセッションをドキュメントした『布袋寅泰25年目の挑戦』が、NHKで2007年4月8日未明に放送されました。ふだんからテレビに姿を見せる機会の多い井上陽水さんとまたちがった、ミュージシャンのありようが知れて、このアルバムの良さがわかりました。
アンチ
★☆☆☆☆
井上陽水さんも『氷の世界』は遙か彼方、いろんな若いミュージシャンと共作、というのが増えてきた。それでも遊び感覚で仕上げてしまうのは彼ならではの凄さ。M5は布袋との共作で‘アンチヒーロー’とまで言い切ってないところが微妙。後日『東へ西へ』で再共演することになる。