専門家としての教師
★☆☆☆☆
13章に教師の専門性とは・・・・という章があります。
教師の専門性は・・・・
はっきりしていない。
というのが現状のようです。
最後の最後まで引っ張っておいて、結論は
「何だかわからない、、、でも、どの先生も一生懸命がんばっているわけだから、なにか先生にしかできないことがあるでしょう」
という方針で終わっている。
教育学の神様、佐藤氏ですらこの調子なのだから、現場の先生が保護者のクレームに対して自信を持って答えることができない(自信を持って答える人もいるけど・・・何の根拠もありません)のはある意味仕方がないことなのでしょう。
もう少し現場の助けになる、わかりやすい結論やそれに基づいた実践があると救われる人が多いだろうに。
「教育方法学」
★☆☆☆☆
教育に関する実践的な濃い内容が選ばれてかかれています。教育方法学といった確固たる学問領域が認識できませんでした。教師の専門家の方向性にむけての記述においては、現場の自律性の強化の必要性を感じた。現場から警鐘を教育行政はきいているのだろうか。1996年にでたものだがまだ新鮮に読めた。
狭い「方法」の学にとどまらない
★★★★★
「教育方法学」というと教育学の細分化された一分野に過ぎないという印象を持ってしまいそうですが、本書は教育学全体に広がりをもった構成になっています。
教育哲学、教育思想からはじまり、授業研究、カリキュラム・・・
教育学徒にとっては必読といってもいいほど多くの情報が凝縮されています。一冊もっておいて損はないでしょう。
佐藤学の間口の広さにはいつもながら驚かされます。
周辺領域も網羅
★★★★☆
教育方法学というと、いかに教えるかという教育技術の問題に限定されがちですが、本書は周辺領域もしっかりとおさえられているので、非常に勉強になります。
カリキュラム、情報教育、そして筆者が特に関心を持つ教師文化や教師教育の問題が取り上げられており、多くの知識が吸収できます。教育分野に関連する人が入門として読まれるのが一番のオススメですが、ある程度勉強している人でも、知識の整理に役立つのではないかと思います。
教育学の理念が勉強できる
★★★☆☆
具体的な教育方法というよりは,教育の理念や哲学のような大切なことがうまくまとめられている本です.