技術書としてはいまいちでした
★★☆☆☆
異形機といえど、異形で目立つことは本望ではなく、それぞれ物理的原理に基づき 何らかの効果を狙って最適化した結果として設計されているはずである。そして、試作機が作られた機体に対しては、少なくとも風洞試験による静的な空力特性がわかっているはずである。時代背景や運用、歴史という観点とは別に、純粋に技術的な部分をもっと書いてほしかった。設計性能は試験で確認できたのか?できなかったとしたら原因はなんだったのか?非常に興味深い。そこを客観的に分析すれば、笑いのタネも立派な試験体に変わったと思う。せめて、機体特性のデータベースへのアドレスくらいは載せてほしかった。
技術書ではなく、雑学書としてはおもしろかった。