単なる日報の本ではない
★★★★★
私が個人的に参考になったのは
最後の7章で「ソリューション営業」と「ナレッジ・コラボレーション
営業」の違いというところだ。
顧客がもっている問題を解決していくのは、ソリューション営業。
顧客と目標像を共有化することで生まれるのが、ナレッジ・コラボレーション営業。言葉は難しく聞こえるかもしれないが、このように整理されると頭の中がスッキリした。
顧客の問題を解決するのではなく、顧客の将来像を共有化して、そこから問題を探り出して提案する。これこそが、私自身も目指している営業像だ。(なかなか近づけないが)その将来像を押し付けるのではなく、共有することが大事だと。
そして、その営業は簡単ではない。何せ、問題が顕在化しておらず、顧客の将来像を「あーでもない、こうでもない」と議論してはじめて導き
だされる問題だからだ。
でも、やりがいは最高だ!このように営業をとらえると、本当に奥が深いし、楽しい。
また、最後に孫子の教えが紹介されていた。とてもありがたい。
一度勉強したいと思っていたが、どの本を読んでいいのか分からない。
本を読んでも難しすぎて、どう活かしてよいか分からなかった。
この本は、IT日報の必要性を啓蒙するにとどまらず、営業の現場から
営業の奥深さと楽しさ、そして経営の根幹であると教えてくれる書だ。
育つ日報に驚愕!
★★★★★
これまで会社で使っているメールでの日報に疑問を持っていたものの、何をどう解決すれば、よりよい営業日報になるのかがまったくわからなかった。友人の勧めで本書を読んだが、IT日報がこんなにすごいとは正直驚いた。
何よりも驚いたのは、「日報を育てる」「社員を育てる」という発想が日報システムに盛り込まれているということだ。1000社以上で導入されたノウハウは伊達じゃない。コメントの入れ方ひとつで日報が育ち、社員の行動が変わってくる。行動が変わるから、結果も変わる。ものが売れない時代の魔法のランプはIT化された日報システムだと確信した。未だに紙の日報にウソばかり書いていて疑問に思わない会社の営業マン、メールでの日報に慣れすぎて、何も考えようとしなくなった営業マンに是非読んで欲しい。