講義を採録した本
★★★☆☆
有名な戦略家のアルフレッド・T・マハンの本ですが、タイトルから想像されるように彼の戦略理論をまとめた本ではなく、アメリカ海軍の士官学校での講義をほぼそのまま採録した本です。
時期的に日露戦争より後、第1次世界大戦より前なので、盛んに米西戦争や日露戦争の教訓が登場する一方で、ドイツは勃興しつつある仮想敵国のように描かれています。
講義を採録しているためあまりまとまりがなく、同じような説明の繰り返しに少しうんざりしてしまうところがありました。
海戦の教訓だけでなく陸戦の話も出てくるので、戦史に興味のある人なら面白く読めるかもしれません。