主人公の住む未来の世界、その美しさと裏に隠された怖さ。知性漂うロマンス。
ドキドキのロードムービーに引き込まれました。
ラストも印象的・・・。
世界観は映画「マトリックス」のような感じですが
ストーリーはとても分かりやすく、すごく読みやすかったです。

表紙がきれいなのがいいですね。未来モノの話って苦手だと思っていたけれど、現代の私たちに通じる部分もあって、大人でも、いろんなことを考えながら、楽しめると思います。よく練られている話でした。

学生時代にたまたま綺麗で幻想的な表紙に惹かれて本書を購入したのは、随分昔のことです。ですので詳細な内容について語ることはできませんが、ケンブリッジリーダーシリーズのように、英語で読破できるというのは学習者にとっては、その英語というツールを利用して読める喜びを最大限感じる事のできる最良の対象だと思います。また、本シリーズのようにレベル毎に段階的に分類されているというメソッドも私達には、マンネリしがちなこの手のチャレンジにモチベーションを維持してくれる役割も果たしているでしょう。

既に言及されている様に、本書は細かく章立てに分けられている事から、中断して翌日以降に読んだとしても、割合違和感無く読書を再開できると思います。多少固有名詞が多く登場し、その時点での現状把握がやや困難なケースも感じましたが、英検で言う所の２級～準１級程度の実力がある方なら、殆ど辞書を使わずに（敢えてこの手のシリーズは辞書を使わない「類推力」を推奨する社も多いようです）読み薦めることは充分可能だと思います。

折角培ってきた英語のスキルがあるのでしたら、このようなシリーズを読む事で英語で読める喜びを実感するのは、とても素晴らしい要素だと思います。或る意味、この手のシリーズは自分への「ご褒美」と言った所でしょうか。

美しい表紙の絵を見てほのぼのとしたイルカちゃんの物語かなと思って読み始めましたが、とんでもなかったです。情報を管理される社会の恐ろしさ、virtualな世界に浸って真実を知らないことの恐ろしさを思い知らされました。次はどうなるのかと引き込まれて、どんどん読めてしまいました。

英語を学ぶ人向けに作成されただけあって、読みやすく単語も簡単。当シリーズはレベルが６段階にわかれていて、この本はレベル５。でも「青空のむこう」を一気に読んだ私が、それ以上のペースで読む事ができました。初めての洋書にもお薦め。装丁が美しいのもいいですね。内容はコントロールされた世界の中で暮らす人と可哀想なイルカのお話です。20章以上に分かれているので、飽きっぽい人でも１章ずつ読み進めていけば読破間違いなし！しょっぱなから衝撃的な老女の告白で始まり、主人公が混乱しながらも、真実を突き止めていこうとする内容が、読み手を飽きさせない。情景が容易に浮かんでくるのも、何か一編の映画を見ているようでいい感じですよ。