【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:市川拓司/著 出版社名:小学館 発行年月:2004年11月 関連キーワード:ソノトキ ワ カレ ニ ヨロシク そのとき わ かれ に よろしく、 シヨウガクカン シヨウガクカン 3068 しようがくかん しようがくかん 3068、 シヨウガクカン シヨウガクカン 3068 しようがくかん しようがくかん 3068 「ねえ、帰り道が分からなくて泣いているんでしょ?」「この先が、あなたの帰る場所よ。ひとりで行ける?」「さよなら。もう、ここに戻って来ちゃ駄目よ」ぼくらはばらばらではなく、みんな繋がっている。誰もが誰かと誰かの触媒であり、世の中は様々な化学反応に満ちている。それがきっと生きているってことなんだと思う。それは、磁力や重力なんかよりもはるかに強い力だ。それさえあれば、あの空の向こうにいる誰かとだって私たちは結びつくことができる。小さな人生の大きな幸福の物語。
中学生の時に読んで心に残った本
★★★★★
作品全体が霧がかかったようにぼやけていて、そして暖かい。水と、草と、夏と、ピーナッツバターの香りが作品から溢れ出て来て、それをリアルに感じながら読み進めました。
この本を読んで人生観が変わった……なんてわかりませんが、読んで良かったと思える作品である事は確かです。
尚、映画版も観てみましたが、こちらはオススメしません。
置き忘れたきた何か
★★★★☆
小さなアクアプラント・ショップを営む主人公の前に、ある夜、一人の美しい女性が現れる。入口は出口とともに存在し、幾重もの道が存在する。その道は交差したり、乖離したり、平行線を辿ったりする。
物語は終始、男性視点から描かれており、あの頃のほろ苦い記憶を呼び覚まします。
「恋愛感情って、そういうファクチュアリズム的な思考とは別のものだと思うんだけど。なんて言うか、基本的にはもっとりふじんなもののはずだよ」
思い出の場所。
★★★★☆
誰もが思う「あの頃」という思い出の場所。
「変わっていない」と言われると、複雑な気持ちになる。
「あの頃」から進めていない、という焦りと共に
なぜか落ち着くのも事実。
心が温まる愛と友情の物語
★★★★★
読み終わったあと優しい気持ちになり温かな涙がこぼれました。
この物語にはどれも素敵な優しい言葉が出てきます。心うたれる言葉がいっぱいあり私の心にも響きました。
本の半分を過ぎたころには結末が早く知りたくてページをめくるのも早くなりました。結末はとても素敵です。
市川さんの作品をまた読みたくなるような物語です。
熱帯魚
★★★★☆
筆者の本は広末涼子、松田龍平が主演、堤幸彦監督脚本で制作された「恋愛寫眞」の文書化として発行された同名作品を初めて読みました。
「全然違うじゃん、ストーリーも人物設定も、ロケーションも・・・」と不満たらたらだっったのですが読み進めるうちに涙が止まらなくなりました。
そして本作。
実際にはあり得ないことを話のベースに持ってくる、全てのキーはそこにある。これは不条理極まりない、或意味「死を宣告された健気な女の子を主人公にしたストーリー」みたいなもので最初っから奥の手を使っている点は一緒。
読み進めるうちにそれが見えてくる。
「あ、汚ねぇなあ相変わらず」と思いつつも何故だか心打たれる。
「ちゃんと熱帯魚屋やってたんだね。」とか「なんで私に気がつかないかなァ」みたいなちょっとした台詞が男には突き刺さる。
女性ファンの多い筆者ですがそれは多分男が言われると弱い台詞やロケーションをきっちりと抑えているからだと思う。
それでも陳腐なラブストーリーにしない為のいつも奥の手なのだと思う。
狡いなァと思いつつやはりしみじみとした良い作品です。