Jacqueline Wilsonさんの作品は、少し重いテーマの物が多いようです。
でも、決して重い雰囲気で描かれていません。
Lizzieがかたくなに意地をはる微妙で複雑な心境を
新しい家族と過ごす日常の小さな出来事の1つ1つを通して
本当にうまく表現してくれています。
我が家はLizzieとは違った環境でしたが、自分も意地をはったり
複雑な思いをしたりした事が沢山あったなぁ…となつかしく思いました。
小学生から大人まで、沢山の方に読んでもらいたい本です。
英文はイギリス英語で、大きな活字で書かれていて
所々に挿絵もあるので読みやすいです。
Jacqueline Wilsonさんの作品の中では、やさしい方だそうです。
語彙2000 総語数7000 SSS難易度レベルは3です。
普段私は、SSS難易度レベル2を読んでいて
初レベル3の1冊だったのですが、とても楽しんで読めました。
今まで、お母さんと2人きりで楽しく暮らしていたLizzieですが、お母さんが3度目の結婚をすることとなります。前のお父さんの時に嫌な思いをしたLizzieは新しいお父さんを信用できません。しかも義兄弟が2人も出来て、こちらもなんだか苦手。さらにはなんだかとっつきにくそうな義父の祖母(Lizzieから見たら義曾祖母!)に会うことに……。
場所はイギリスですが、私たちの身近にも売られているぬいぐるみやチョコレートになんだか嬉しくなってしまいます。
イラストも多く、とても読みやすいです。ファンタジーや一昔前でなく現在を描いた児童書として、とてもすばらしいです。もっと、たくさんの方に読んでもらいたい本です。