なかなかおもろい
★★★☆☆
夏目漱石や森鴎外の著作、言動を引き合いにだしながら、
「人間嫌い」の考え方、世の中での生き方を教えてくれています。
この本で言う「人間嫌い」は自分の中に明確なルールがあり、そのルールに従って生きている人だと僕は解釈しました。なかなか自分の生き方を貫くのは難しいし、生き方に一貫性を求めるのも困難ですが、
この新書を読むとそれでも「人間嫌い」として生きるのも良いかも、と思わせてくれます。
読み易いし、おすすめです。
ひとりでいたい。
★★★★☆
ひとりでいる時間を好む人と、
ひとりになることを厭う人がいる。
私は前者。
どうしてひとりになるのがイヤなんだろう?
こんなにひとりでいるのは楽なのに。
距離感って大事だと思う。
誰もが「人間嫌い」になりうる
★★★☆☆
「人間嫌い」ってどんな人?
本書では、意固地で頑なな人、一言居士な人、周りの意見に同調
しないときがある人を「人間嫌い」と呼んでいます。
現代社会ではあまりに「つながり」の重要性が強調されていて、
自分を持つがゆえに「つながり」を(一時的に)乱してしまう人
が「人間嫌い」だと。
この定義なら、どこかしらにこだわる部分がある人は誰もが
「人間嫌い」になりうるわけですね。
まずは、こだわりを持つところを自覚するところから始めましょう。
自分の言い分が自然と明らかになるので、周りの「人間嫌い」の
言い分も分かるようになるかもしれません。
「人間嫌い」だっていいじゃん!
★★★★☆
「自分は人間嫌いなのではないか」、そんな思いから本書を手に取った。
著者の上げる人間嫌いの特徴が、ことごとく当てはまり、自分が
本書でいうところの「人間嫌い」であると自覚した。
1章から4章までは共感できることが多く、非常に読み応えがあった。
ただ、著者自身が「自分嫌い」であることもあってか、「自分嫌い系」
を持ち上げ、必要以上に「つるみ系」を下げる記述が多く感じられた。
また、決め付けすぎではと思える記述も若干見られたため、星4つと
させていただいた。
本書、また本書のレビューを読ませていただき、私同様「人間嫌い」
として苦労し、悩んでいる人がいるとわかっただけで大変励みになった。
私同様、自分は「人間嫌い」ではと感じている人には一読をおすすめ
したい。
人間嫌いとしての著者の経験を書いて欲しかった
★★★☆☆
本書は過去の小説家や小説の登場人物、歴史上の有名人を例に出して、周りの雰囲気や損得にとらわれずに自分の筋を通すことの大切さを説き、それが人間嫌いの矜持でもあると述べている。しかし恐らく人間嫌いである私からすると少し立派過ぎる意見なのだ。人間嫌いではあるが、弱く、小ずるく、せこく、下品なところも多い私から見ると生き方の参考にはならない。できれば著者の子供の頃からの人生経験を実例に出して人間嫌いとしての処世術を書いて欲しかったと思う。小説の登場人物や歴史上の有名人、社会的に地位の高い人の話では生きた実感を感じない。