Jade、早く立ち直って!
★★★★☆
JadeはいつもVickyと一緒
積極的で、華やかで、おまけにちょっとbad girlなVicky
そんなVickyにJadeはいつも付き従って
言われるがままになっている
演劇に興味があっても
Vickyがいやと言えばあきらめる
それでもJadeはVickyが大好き
そんなある日
学校から帰る途中
ふざけて道路に飛び出したVickyは
Jadeの目の前で車にはねられて死んでしまう
お葬式もすませ
埋葬もされるのだが
なんとVickyはJadeにだけ見える幽霊となって
Jadeにつきまとう
ときにはとっても意地悪になって
いつまでも
Jadeと親友であり続けようとする
一方のJadeも
幽霊のVickyに依存するばかりで
なかなか立ち直ることができず
新しい一歩を踏み出すことができない
さて、この2人はどうなるのか
Amazonには、対象年齢4歳から8歳とあるが
英語学習者にとっては
イディオムもたくさんあるし
生き生きとした表現も学ぶことができて
Readingとしてもぴったりだ
Vicky Angel
★★★★★
親友Vickyを不慮の事故で亡くしたJadeが現実を受け入れる迄の葛藤が描かれており、とても感動しました。
死後もghostとなってJadeの前に現れるVickyはJadeだけに姿が見えるし会話もでき、事あるごとに優しくしたりつらく当たったりの繰り返し。Vickyも現実を受け入れられなくて苦しんでいるかのよう。二人の会話は読んでいて時々切ないです。
この作者の著書は私としてはSLEEPOVERSに次いで2作目ですが、普通の十代の女の子が、変わった体験とか境遇などに遭遇する時の心の葛藤を描くことが多いようですね。ここでも彼女達のやり取りは、どこか思い当たる節があったり共感できたりしました。
最後の最後までどうなるのかとハラハラもしましたが、最後のところでは、涙ぐんでしまいました。ああ、本当にVicky Angelになったんだなと・・・。
Vickyをghostと捉えても、全てVickyとのやりとりはJadeの心の中での出来事と捉えても、どちらでもいいと思うのです。
切なくて時々胸が詰まる思いがしないでは読めない物語でしたが、とてもいい話です。
深みのある本です。
★★★★★
親友ビッキーの突然の死。その喪失感に悩み苦しみ、ようやくそれを受け入れることができるようになるまでの、ジェードの心の道のりが描かれています。その間、ビッキーはジェードにしか見えない幻となって、彼女に話しかけ、時には荒れ狂います。まるでビッキーも、もがき苦しんでいるかのようです。やがて、二人とも事実を受け入れることができる日が来ます。児童書で、愛する人を亡くした絶望や苦しみ、そこから立ち直るまでの心の動きを、これほど深く描いたものは、これまで読んだことがありません。おすすめの1冊です。