ただ、残念だなと思う点がいくつかありました。まず、CDが50分ほどと少し短いと感じました。それから、同じ人が違う役で、他のチャプターに登場していたり、いくつかカルフォルニアで録音したものがあって、タイトルと少し違うなと思いました。私がタイトルからイメージしたのは、もっと現地の人が登場していて、NYの街並み、もっと言えば、何ストリートのあの角に立っているんだな~と、NYを訪れたことのある人ならその場所の空気が思い出せるような臨場感でした。そういったシーンが少なかったように思います。
「セントラルパークの馬車ツアー」のおじさんはイタリア出身で独特の訛りがあります。イタリア訛りの英語は確かにニューヨークでは珍しくはありませんが、中西部発音の英語が聞き取れる力をつけておけば、訛りのある英語は、最初は聞き取れなくても、しばらく話すうちにクセがわかって聞き取れるものです。だからわざわざこうしたCDにお金を払ってそのクセをあらかじめ勉強しておく必要を私は感じません。ほかにもアラブ系タクシー運転手の英語やチャイナタウンの英語などニューヨークは訛りの強い英語のオンパレードですからそのすべてを聞き取るのは至難のワザです。
母親と幼い娘の会話も確かに愛らしく、聞いていてほほえましくは感じますが、冷静に考えれば幼稚園の先生でもない限りこうした英語が聞き取れないと不便だという日本人読者はそれほど多くはないでしょう。普通のサラリーマンの私には特段必要性が感じられませんでした。
自分が聞き取れるようになりたいと切望している英語が1500円のこのCDに本当につまっているのかどうか、書店でテキストを見て確認してから買うことをお勧めします。
自然体の英語会話を聞きたいのならNHKの衛星第一テレビで週末の夜に放送しているドキュメンタリーがお勧めです。アメリカのテレビ局が制作したものなら、普通のアメリカ人たちの街頭インタビューなどがふんだんに出てきますから、私はビデオ録画して繰り返し聴いたりしています。
ちなみに、1・2両方持っています!!