上級生たちのライバルチームを次々破り、Academic Bowlへの出場を果たした４人組の６年生チーム「The Souls」。
クラスメートではあっても、一見無関係に見えた４人が仲間になり、完璧ともいえるチームを作り上げていく過程を、Noah、Nadia、Ethan、Julianの４人それぞれと、彼らを指導した車椅子の女性教師Mrs. Olinskiの視点から描いた物語です。

特に物語の前半は、時間軸や語り手がめまぐるしく入れ替わるので、混乱するかもしれません。
しかし各自の独白が入ることで、結果として物語の後半、４人の人物像がより鮮明に浮かび上がってきます。

お話自体はシンプルで分かりやすいですが、ディテールが結構凝っています。
話の筋だけ追って、するするっと読むと見逃してしまうかもしれません。
いじめっ子役の少年があんまりいいとこなさすぎで、ちょっとかわいそうなので、星一個減らしてしまいましたが、本当は５つ星あげてもいいです。

舞台はアメリカですが、ルイス・キャロルのアリス（不思議の国＆鏡の国）が重要なモチーフとなっています。英文は平易ですが、４人の子供と先生の視点で交互に彼らの物語が語られる複雑な構成なので、英語初心者には最初難しく感じるかもしれません。読み続けると、次第にひとつの物語へと収束していき、後半は読むのをやめられなくなると思います。読後感が爽やかで優しい気持ちになれる本です。上質な紅茶を飲みながら読むのにお薦めの本です。

I read The view from Saturday when recommended from my best friend. When I started reading it I was so into the book that I didn't put it down till I finished it! The story is really interesting and I really really recommend this book!