すばらしい内容
★★★★★
シュバイツァーのことがよく書けています。
シュバイツァーがアフリカに夫婦で赴いた使命感には大人が読んでも感服するしかありません。当時としてはおよそ前例がなく、現代の国境無き医師団の比ではありません。
子どもには、おそらくシュバイツァーがわざわざ自分のお金をつぎこんでアフリカでの医療へ赴く意味が理解できないかもしれません。神学の大学教授でオルガニストという宗教的背景については、この本はあまり強調せず、穏やかで思いやりのある医師としてシュバイツァーを描きます。小学生の子どもには十分な記述で、いずれ子どもは大きくなってシュバイツァーの本当の意味に再度触れ、改めてその偉大さを理解することでしょう。