生命誌という考え方
★★★☆☆
本書は「生命誌」という考え方の簡単な説明を試みたものです。自分は西垣通の『基礎情報学』を読んで、この本が参考文献にあがっていたので読んでみました。
考え方はなかなか面白くなるほどと思わせる部分もあります。自分なりの解釈では、生命誌という考え方は学問に対するある種の態度の表明みたいなものだと考えました。多分、研究に対して共時的にではなく通時的に取り組むということに近いと思います。
本書は部分的にドキュメント風に書かれており、その点では読みやすいと思います。ページ数も200を割っているので、興味を持った人はぱぱっと読んでみるといいのでは。