待望の作品ですが・・
★★★☆☆
まさに待望の作品でした。サファリに夫婦の愛憎に恋愛にとおなじみの「ヘミングウェイ的世界」を堪能するのはいいんですが・・やはり様々な原稿を寄り合わせた感は拭えません。息子のパトリックが編集してるんですね。オリジナルからカットされた部分もずいぶんあるとか。やはり、オリジナルが読んでみたくなる内容です。それでも、久しぶりに読んだ「新しい作品」はやっぱりエキサイティングです。晩年の心持ちを「海流の中の島々」とはまた違った角度で読み取れる作品となっています。完成度よりも資料的な価値が高い、と言えます。