原作を未読の方に読んでもらいたいです。
★★★★☆
友人に勧められて読みました。
原作は未読で、あらすじを知っているくらいでしたが、なかなか面白かったです。
小説の世界の【絵】を漫画の【絵】で表現するのは難しと思いますが、
なかなか頑張っているのではないでしょうか?
自分と同じで原作を未読の方で古典のため敬遠していた方など
こういった漫画で読むのもまた良いのではないかと思います。
やはり古典も時代にあった表現で再発表されれば、新しいエンターテイメントとなるという良い例かと思います。
ただ、シリーズの統一なので仕方ないのかもしれませんが表紙と漫画の乖離は首を傾げます。
こちらは中身も漫画です
★★★★★
この作品は、某師匠が表紙を書いた小説とは別物です。
中身もすべて漫画になっています。
ちなみに、未浩という漫画家が書いています。
私は、この漫画家を知りませんでしたが、なかなか綺麗な絵を描く人です。
作品内容的には、もう少し荒いペンタッチの方が合うと感じる人もいるかもしれません。
ただ、細目のラインを使ってあっさり目に描かれた、見やすく美しい作品に仕上がっているので、
そうした絵が好きな人にはオススメです。
一方で、オッサンや老人の表情は裏がありそうな怪しい雰囲気が溢れており、見応えもあります。
個人的には、漫画家が本気でこの仕事に取り組んでいるのが伝わって来たので、 高評価にさせて頂きます。
ゴッチャになってますね。
★★★★★
表紙うんぬんという感想は多分集英社発売の方ですよね?私はホーム社漫画文庫のレビューを書いております。
文芸作品を漫画にするってことはそう簡単ではないと思います。例えば主人公の顔、空気の色、その場の情景など、いろいろと想像力を駆り立てられるのが小説ですが、漫画となるとその全てが明らかになってしまいます。原作を読んで、その後漫画を読むとあぁがっかりなんてこともしばしばありますよね。
恥ずかしながら私は地獄変の原作を読んでいませんので自分の想像を裏切られたとかは一切ありませんでしたが、少なくともこの漫画家さんの描く地獄変は、私にとって価値ある一冊でした。逆にこれから原作を読みたくなる一冊でした。
マンガで読む地獄変
★★★★★
この本は、芥川龍之介の地獄変を原作とするマンガです。ほぼ原作と同じで、手軽に地獄変という話を知りたい人にはおすすめの一冊。
地獄変は平安時代の天才絵師を主人公とした短編で、小説では語り部が見聞きした事を語るスタイルがとられていますが、少々、教養がないとわかりにくいところもあります。作中ではしばしば絵図に関して語られていますが、「五趣生死の図」などと語られても一片のイメージすら湧かないけれど、そこはマンガの良いところ、見ればわかります。
絵師が主人公なだけに、絵とは切っても切れない関係の地獄変。小説では形がなかった芥川の世界を、マンガでは文字通り見ることができるので、原作をより理解する上でも役立つかもしれませんね。
…表紙は大切なわけで…
★☆☆☆☆
地獄変、これを読んだ時の衝撃は…
ページをめくりたくない、この先には悲しい結幕しかないのが分るから……涙が止らない…もう読みたくない……でも…私の指は、目は、脳は、それを許してくれない…
芥川さん、あなたも罪な作品をお書きになる…
…今、思い出しただけで涙が……
地獄変は、凄い作品なんです、一番こころに残ってるんです
…表紙は大切ですね、本当に…