好みが分かれる
★★★★☆
上巻以上に独特な内容になっています。そのため、この本に書かれたことを受け入れられるかどうかは、読み手によって変わると思います。
例えば、本書で取り上げられたエピソードで「自分の主張が通らなかった場合の行動」について取り上げられ、「甘受」や「反逆」など各人の取った行動をあげています。この記述について、「なるほど」と納得する人もいれば、「だから何?」と受け流す人もいると思います。
上巻を読んで共感できる部分が多かった方が、さらに知りたいと思うときにご購入いただくことをお勧めします。
使い慣れることが必要
★★★★★
上巻に感動し、その勢いで下巻を読破した。帯にあるように慣れることが肝要と思った。
上巻はハード思考編(思考の型や道具の解説)であるため、習得のイメージがしやすいのに対して、下巻はソフト思考編(言わば心構え)であるため、習得のイメージ(活用イメージ)が湧きにくい印象を持った。それを著者は果敢にも挑戦し解説しているということなのだろう。これは読む人のレベルによって納得感をもつ人間もいればそうではない人間もいるかもしれない。
上巻以上に再読のうえ普段の生活で意識して取り組む必要があるかもしれない。大抵の内容は納得感のあるものだが、私のレベルではまだピンとこない点もある。
上巻があまりに素晴らしく評価5点+αであるのに対して、本書は評価5点ということか。再読しつつ日常で活用しながら、気づいた点などが今後あればこの場でコメントしたい。
なお、著者による全体観シリーズはまだ「コミュニケーションの全体観」など続刊されるらしい。本書にて紙面の都合で省略されたドキュメントコミュニケーションの部分について、上巻同様惜しみない解説を期待する。
目からウロコ
★★★★★
上巻の型と道具も分かりやすくてすごい本ですが、下巻の思考様式と試合運びはもっとすごいです。これまで気がつかなかったことが、はっきりと体系的に説明されています。ここまで書かれ、成る程と思わせる本に初めて出会いました。
そして、型・道具と共に、これらの思考様式と試合運びがいかに重要なのかが良くわかりました。
文章や構成が工夫されているのでサラッと読めますが、読み返すほど味わいがあります。ともかく、目からウロコが落ちる感じです。
「仕事」と「作業」など、実践的な例が多く、明日からでも仕事の生産性が上がりそうな気がします。
「問題解決に取組む心構え」としてとても参考になっています
★★★★★
実際に現場で問題解決しようとすると、事実に基づいて導き出した論理的な解決策がなかなか経営者に承認されない場面を経験します。 この本では、タイトル通り問題解決にあたってどのような全体観を持つべきであるか、最も上位の視点、つまり、「社内の事情や経営者の好み・性格・過去の成功体験」などをも踏まえて、どのような心構えで問題解決に取組むべきかについて、他の問題解決本よりも詳しく記述されていて、大変参考になりました。 上巻(ハード思考編)を読んでフレームワークやツールについて知ってからからこの下巻を読むのが、より効果的だと思います。
また、本の構成、レイアウトなども読みやすく、スラスラ読み進めました。