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昭和天皇〈第1部〉日露戦争と乃木希典の死

価格: ¥1,700
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文藝春秋
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三つ子の魂百まで ★★★★★
昭和天皇の幼少期を、明治期の英雄の存在を中心に描いた作品。
日本の近代史を彩る、綺羅星のごとき英傑が次々と登場する。

この本に出てくる人材の活躍を知って学ぶだけでも
十分に知的好奇心が満たされるだろう。
もっと凄いのは、昭和天皇が「迪宮」と呼ばれ
皇太子ですらなかった時に
乃木希典を父親替わりに人選したことの素晴らしさだ。

「三つ子の魂百まで」とはよく言ったものだと思う。

重厚で読み応えがあるという意味で、
決して容易に読める内容ではないけれど
時間をかけてでも読み切る価値があると思う。
「明治の開放感は、昭和には乏しい」‥‥か。 ★★★★★
 ご誕生から欧州外遊決定までの昭和天皇を描いた第一巻。
 しかし、明治帝をはじめ学習院院長としてご養育にあたった乃木将軍ほか、
山県、大久保、伊藤など周囲の人びとの人物像を描く方に紙数を多く費やしている。
 国家の中枢にいた人びとを著者の鋭い視線で深く掘り下げた結果、明治大正
という時代が見事に浮き彫りにされ、面白く読める本となった。
 著者のこれまでの仕事の集大成となるのだろうか。
 いずれにせよ、広く読んでいただきたい、恰好の明治大正近代史だと思う。