三つ子の魂百まで
★★★★★
昭和天皇の幼少期を、明治期の英雄の存在を中心に描いた作品。
日本の近代史を彩る、綺羅星のごとき英傑が次々と登場する。
この本に出てくる人材の活躍を知って学ぶだけでも
十分に知的好奇心が満たされるだろう。
もっと凄いのは、昭和天皇が「迪宮」と呼ばれ
皇太子ですらなかった時に
乃木希典を父親替わりに人選したことの素晴らしさだ。
「三つ子の魂百まで」とはよく言ったものだと思う。
重厚で読み応えがあるという意味で、
決して容易に読める内容ではないけれど
時間をかけてでも読み切る価値があると思う。