エッセイストになるために
★★★★☆
1995年に朝日新聞社から出た単行本の文庫化。
玉村氏がどのようにしてエッセイスト(雑文書き)になったか、面白おかしく語った本。
玉村氏は、最初から物書きになろうと思っていたわけではないらしい。会社に縛られたり、時間を拘束されるような仕事がいやで、逃げ回っているうちに物書きに落ち着いたらしい。そのあたりの事情が隠し事もせず、美化もせずに書かれている。半生記として面白く読める。
一方で、物書きを目指す人への指南書としてもそこそこ有効。いろいろと実際的な知識が盛り込まれている。