この随筆は、知っている人は知っている、しかし知らない人は全く知らない出隆という人のことについて書かれているのですが、その表現を読む限り、どうも出隆は世間一般の尺度では変わり者の部類に属する人物だったようです。
古代ギリシャ語の読みすぎで脳に支障をきたしたのか、それとも天然でそういう人だったのか、真実のほどは定かではありませんが、アリストテレス全集の役者も百閒の手にかかるとただの風変わりなじじいです。
そんな、有名人の意外な一面がわかる内田百閒人物論集、ぜひ一度読んでみてください。
お勧めです!