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さざなみ情話 (朝日文庫 (お56-1))

価格: ¥567
カテゴリ: 文庫
ブランド: 朝日新聞社
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主人公たちは私でありあなたです ★★★★★
話はいたって単調です
しかし 時代こそ違えど 今の時代を生きる
私たちと 主人公たちが見事に 一致するのです
だから 読みすすめずにはいられない
共感するわけですね
このあたり さすが乙川先生ですね
今 出口が見つからず
もがいておられる方には
いい本だと思います
さざめく情が人をうごかし、苦界にあっても生き抜く ★★★★★
 さざなみ情話は売笑に身を沈めざるを得ないちせと高瀬舟の船頭修次が命がけで苦界を脱出し、新しく生きなおそうとする物語である。
 この二人に修次の妹やすと従兄で舟子の岩吉などが登場するのだが、他の乙川作品にもよく見られるように鋭い人間洞察が描かれていて、世間を人を見る上で示唆に富んだ作品となっている。それはまた山本周五郎の作品同様、読者に人が生きる上での大事なメッセージを発しているように思われる。
 人は理性により生きるのではない、理性を働かせる奥にあるもの、真に人を突き動かすのは、心の底にある人を思う深い情であろう。この作品ではまさしくそうしたさざめく情を持った人の姿が描かれ、またそれをして読者に大切な生き方をも語っているように思われてならないのである。
ちょっと単調気味? ★★☆☆☆
市井もの長編時代小説
じっくりと浸りたかった為、短篇ものを避け長編を選んだ。

さて、内容
高瀬船の船頭と郭の女郎。先の見えない日々にも一縷の望みを捨てず、お互い支え励ましあい生きていく叙情篇。

やや単調気味で話しに大きな展開がない為、ページを捲る速度が遅くなる。
「次は?次は?」と駆り立てられるものがない。何となく先が読めてしまうため後半は想定内。

根底が悲しいストーリであるため、「最後は悲劇で終わらぬよう、心中や脱出失敗で終わらないように」と、期待して最後を迎えた。

「そうか、よかったよかった」と、happy end。
安心した。
鬱屈した情感が描く潮を含んだ重苦しい海風 ★★★★☆
大半がたまらないほどの憂鬱な話で読んでいて落ち込んだ。
終局で一気に解放へ向かうのだけれど、それがあまりにも突然であっさりとしているのでかえって感動が薄い。さわやかではあるが他に書きようがあるのではないかと思わせる終末ではある。
この小説の本質や目的は、その鬱屈した情感が描く潮を含んだ重苦しい海風なのだろう。好きな人にはたまらない魅力があり、その読後感は人によって違うかもしれない。
昔の平潟に思いを馳せました ★★★★★
松戸生まれの松戸育ちの私にとって、遊郭としての平潟は見ていない世代です。
ただ建物は昔の佇まいで、司法研究所に学生が勉強していた頃の平潟は見て知ってます。
このさざなみ情話によって昔の平潟に思いを馳せ、ついつい、のめり込んでいってしまいます。
久しぶりに良い本に出会いました。