ひきこもりは個人がわるい、だらしがない、甘えだと言う意見は非常に了見の狭いものの見方だと思う。何かが起こったとき、それには必ず理由がある。そして、本書で著者は、ひきこもりの原因を人と人との関係性に求める。また、社会的な問題として捉える。ひきこもりは、主張である。社会に対し、人生をかけた戦いである。とも言う。
実際、私自身も人とどうコミュニケーションを取ったらいいかわからない時期が長かった。それを、甘えや逃げと判断するのは何かが違う。広く、問題を受け入れる著者の心の広さがよい。
ただ、文章のレベルとしては一般向けで、深みはない。