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Soul of the Fire (Sword of Truth)

価格: ¥932
カテゴリ: マスマーケット
ブランド: Tor Books
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ストーリーの奥深さに脱帽 ★★★★★
Richard と Kahlan は無事に結婚できますが、その婚儀の祝福の夜に、chime という悪霊の一種のようなものが蔓延している事が分かり、すべての additive magic が失われた世界が広がっていきます。chime に魅入られた人は、水の中に引き込まれて水死したり、火の中に水から飛び込んで死んでしまいます。subtractive magic は使えますが、実質的には magic が消え失せた世界となり、Zedd も Ann も、Mother Confessor である Kahlan の力もすべて使えなくなり、ただの人となってしまいます。この異常事態の中で、Ander人と Haken人が住む Anderith の国の話が長々と続きます。なぜ、この Anderith の国の話が出てくるのかが最初は分かりません。しかし、この国に古くから存在する Dominie Dirtch という人間の肉と骨を分離して殺してしまう音波兵器のような恐ろしい最終兵器の秘密が chime の存在と深く関わっている事が分かった時に、この物語の奥深さにアッと言わされます。
もしかして日本のこと? ★★★★☆
…いや、もちろんそんなはずはないですよね。Goodkindが日本のことを頭において書いていた、なんてことは、たぶんないでしょう。しかし!

チャイムとの戦い、という本筋は本筋で面白いんだけど、それ以外の細かいところで、なんだかいちいち昨今の情勢に絡めて思い当たってしまいます。戦争では強かったのに情報戦に負け、子々孫々「おまえたちの民族はいかに残酷で悪辣で道徳的に穢れているか」という「自虐教育」を押し付けられて、本気で自分たちの本性が道義的に劣ると思い込み、誇りを失って二級市民と化す民。「我々は平和を望む」と言葉で言っているから、行動も真意もそのとおりだろうと能天気に信じ込む人々。そしてなんと平和のキャンドル・デモまで出てきます。

面白かったです。

スローダウン? ★★★★☆
今回の物語は、結婚式の翌日から始まる。前回やむにやまれず唱えた呪文(チャイム)が原因で、世界から魔法が消え始めていると聞き、リチャード、カーラン、カーラの3人はゼッドの指示でアンデンドリルへ出発する。一方、今回、舞台の一つとなる豊かな自治国家Anderithは、リチャードが治めるダーラン帝国とImperial Orderの両方から味方につけとせまられていた。

 リチャードがすっかり忘れていたあの女性はでてくるし、Imperial Orderは意外な方向へ行軍してきているし、呪文(チャイム)の影響で大変なことが起きているし、と今回も目が離せないと言いたいところだが・・・ Temple of the Windの最後で一応一段落したことと、前回頑張りすぎて作者に疲れが出たのだろうか、前回とはうってかわってスローテンポの出だしだった。なんせ、冒頭かなりの長さでリチャードが一羽のニワトリを追いかけ回しているし、それが終わり、やっと面白くなるかと思ったら、次はAnderithの政治的駆け引きを長々と見せられる。日本語訳の一巻目はニワトリを追いかける話で終わってしまうのではないかと、いらない心配までしてしまう。前作から若干ページ数は減って800頁弱だが、速く読み終わって続きに期待したい、と途中までは思った。

ただし、さすがにそれだけでは終わらない。後半からはいつもの手に汗握る展開が戻ってくる。個人的には日本語版のイラストが結構好きだが、速いテンポで出版されているものの翻訳が待ちきれないので、次作もやはり原書で読んでしまうだろう。それにしても、いつになったらImperial Orderとリチャードの直接対決が始まるのだろうか・・・?