成功者によるビジネス自伝です。
★★★★☆
IMGは日本にも支社のあるスポーツマネジメント会社で、その創業者たるマーク・マコーマック氏の成功自伝が本書です。
ハーバードでは教えない…というタイトルですが、そこをお間違えなく。
内容はと言えば、まさに自伝ですので、どのような態度や心持で交渉に臨んだだとか、こういうケースではこうするとよいなどといった、リーダーシップやネゴシエーションに役に立つと思われる心理的なアドバイスが中心。
小難しいことは言っていないので、すぐに読み終わるでしょう。
基本的には当たり前の事しか書いていない
★★★★☆
読んでみればわかりますが、『実践経営学』と言うよりは『ビジネスマンの心得』的な
本です。書いてある内容も目からうろこ、的な内容は少ないです。
でも、これを本当にやり遂げるのはかなり大変だと思います。
という意味ですごいのかすごくないのか評価に困る本。
鋭い経営者になるためのガイダンス
★★★☆☆
経営方針を説くものではなく、主にビジネスにおける心理戦で勝つためのいくつ
かの方法がつらつらと語られている。
人が結びついてビジネスが創り上げられるので、その中で人をうまく使うために
は人とうまく結びつくことが重要。
ハーバードで教えてくれなかったかどうかはわからないが、どうもとても基本的
なことのように思えて、大学で講義をするほどのことではなかったのではないか、
と思う箇所も多い。
ページ数は多いがすらすら読める、その代わり書いてある内容もすらすら通り過
ぎてしまうような、ビジネス書籍だった。
企業で働く人、企業を作る人、ビジネスという高度な心理戦を勝ち抜く方法を具体的に教えてくれる素晴らしい本。
★★★★★
IMGの設立者が書いた、まさにビジネスの教科書だった。
それぞれの提言が、筆者の経験にもとづくものなので、読みやすく理解しやすい。ただの机上だけの、経営学の学術書ではない。
それは第一部が人間、第二部が営業と交渉、第三部が企業経営という章立てを見てもらえれば一目瞭然だと思う。
それぞれの項目も短く端的なので、読み進めやすい。
筆者は本書の中で、「世の中の1%の人だけが起業する意味がある人間だ。このベンチャービジネスに賭けずにいられない時だけ起業すべきで、だから起業の章は最後にもってきた」と言ってるくらいなので、多くの部分は組織でどう振舞うかということに割かれている。(例えば「4章出世する」とか)
自分にとっては11章の仕事術がとても参考になったし、「経営」には関わってない、関係ないと思っているサラリーマンにもぜひ読んでもらいたい。個人的には、今年の最後にきて、今年度ナンバーワンのビジネス書候補に出会った。
この本、タイトルに「経営学」ってつけないほうがマーケティング、セールス的には良かったのではないだろうか。原題にもついてないし。自分はIMGに興味があったので、この本にいきついたが、このタイトルだと経営に興味の無い一般サラリーマンは手に取りずらい。
ビジネスにおける心理戦
★★★★☆
IMGの創業者マーク・マコーマック氏の書かれた
人間心理などを考えた、ビジネス・交渉のやり方を説明した内容の本になっています。
IMGとはA・パーマー、G・プレーヤー、J・ニクラウスのマネジメント契約を結び、
スポーツマネジメントという新しいビジネスを確立した会社です。
最近はT・ウッズ、日本では安藤美姫や浅田真央など
あらゆるスポーツジャンルの選手と契約を行っている。
さらに、オリンピックの公式映像や世界選手権の企画運営まで
幅広くビジネスジャンルを広げている会社です。
この本書で言うハーバードでは教えないとは、
ハーバードなどMBAではロジカルや数値で説明できるテクニックを教え、
本書は人と人との心理をビジネスに活かした点であると言っていると思われる。
そういった意味では、本書の第一部と第二部を読むと著者の言いたいこと
ビジネスには数値だけではなく人間心理も必要なのだということがわかる。
目次
第一部 人間
-1章 人の心を読む
-2章 印象づける
-3章 優位に立つ
-4章 出世する
第二部 営業と交渉
-5章 営業とその問題
-6章 商機
-7章 沈黙
-8章 市場性
-9章 戦略
-10章 交渉
第三部 企業経営
-11章 起業する
-12章 会社を維持する
-13章 仕事術
-14章 起業家たちへ
おわりに