この本は、「誰でもできる出版社の始め方教えます」というように銘打っているし、実際「出版社を作る」ということをカバー袖にも書かれていますが、

中身を読むと、「出版社の作り方」は書かれていません。

ほとんどが、出版社の仕組みとか、出版する意味のような、ある意味、誰でも思いつくようなことばかりで、

ひどいのは出版社を作るのではなくて、「自分が発行元となり自分のお金で本を作って、できあがった本は出版共同販売に流通委託をする」ということを「出版社を作る」と言っていることです。

結局、自分で作った本は、「出版共同販売」の名で出されるので、何といいますか、自分に入ってくるお金の額などが違うとは言いますが、やはり限りなく自費出版といえると思います。

「出版社を作る」というには、たとえば「amazon出版社」などのように、要するに自分の好きな会社名をつけて、自分の会社名で本を売るための出版社の作り方のことだと想像してしまうのが普通ではないでしょうか。

そういう意味では、このタイトルはかなり問題だと思います。