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The Sound and the Fury (Vintage International)

価格: ¥1,435
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Vintage
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私には濃厚すぎました。すいません。 ★★★☆☆
ウィリアム・フォークナーは好きで、優れた翻訳本ならどれも面白いのだが、この「響きと怒り」にはやや馴染めませんでした。初めて手に取ったのは大学に入りたてのころ。そのころは「自分はまだ勉強不足だなあ」と感じ、ギブアップしました。
そして再びとって何回か読みましたが、やっぱり馴染めませんでした。いや、この小説にわけじゃありません。ただ「自分には向きませんでしたというだけです。
「アブサロム、アブサロム!」には心底感激できました。というのも、表現がストレートで無駄がなくドライだったからです。クウェンティン・コンプソンの心理もうまく伝わってくました。が、「響きと怒り」ですが、ノイズがやたら多い気がします。それを心地よく感じる方もいるでしょうが、私にはダメでした。読んでいてアタマが痛くなりそうでした…ああ。
同じ意味で「フォークナー短編集」には文句がありません。ですが私にはこの長編は…。
アメリカ最大の小説! ★★★★★
もはや言葉の可能性を超越してしまっている。
知的障害者、自殺直前の青年、エゴの塊のような男をそれぞれの章の語り手に据えるという試みもすごいが、そのキャラクターを完全に活かしきって1つの完結したストーリーへとまとめ上げてしまっているところがすごい。
よほど自分の作家としての才能に自信がなければこんなことはできない。
最初は多少、読みづらさを感じはしたが、慣れてしまってからはとにかくストーリーにはまり込んでしまって、読み終えてしまうのが惜しいとさえ感じた。
これまで読んだ小説の中で最高の作品である。
世界観をも変えてしまう凄さ ★★★★★
これ程までに衝撃を受けた作品に出逢ったことはまだなかった。

時間構成、文章表現どれをとっても斬新さがあるのだ。アメリカの一家族の衰退していく様子を描いていて、それぞれの憎しみ、愛情、悲しみが渦巻いている。意識の流れに沿って読み進めていくのだが、第一章は障害者の主人公であるため、理解するが困難であった。そんな中にも純粋な心や周りの愛情がひしひしと伝わってくる。私は迷わずこの作品を卒論に選んだ。
人物の感情を分析するのが大好きな人にはお勧めの作品だろう。