うまはち書房
★★★★★
子どもの自主性を育てるという大義名分の陰で、学校では教師が教えることをしなくなっている。教師の仕事とは「教えること」。子どもはなぜ学ぶ必要があるのかを問う前に、教師はなぜ教えるのかという問いに一人一人の教師が自分なりの答えを抱いて教壇に立つべきだ。とこのような内容です。3人の共著という体裁の本書の中でも、特に大村はま先生の言葉は重い。本当の教師とはかくも自分に厳しいものか、とため息がでました。頭をたれつつ合掌。
Dreamy Magic
★★★★☆
元中学校国語教師の“大村はま”と、かつての教え子の対話を中心とした本です。大村教室で行われた授業(単元学習と呼ばれている、独特な授業です)を、生徒の視点で捉えた部分が印象的です。教えることの大切さを訴えた本です。
あいまいブックス
★★★★☆
精神的なケアだとか生活指導だとか騒ぐ前に、教師一人ひとりがいい授業をする。それが生徒に落ち着きと学習に対する意欲を取り戻させる最難関であるが最短の道なのだ。
俺の本棚
★★★★★
夢にも思わなかった夢の対談。これまで,苅谷氏の著作にも,大村氏の実践にも大変共感し,読むたびに自分の中で化学変化を起こしてきたが,その化合物が具体物になった感じ。書店で,著作者名を見ただけで購入したのを覚えている。
特に,71~74ページを読んだ時,なんと私は涙が出そうになったね。新書を,しかも教育書を読んで,涙が出そうになるほどうれしく,かつ身の引き締まる思いをしたのは,これが初めて。いい本だったなあ。
めえにゃん堂
★★★★★
教師に必要な資質として“職業人としての教師”というスタンスが意外と意識されてこなかったのではないかと思う。子どもが好きであるということや、もっと生徒とコミュニケーションをとろうということとは違った次元での生徒理解。こういったことがもっと教育の現場で話題にされるべきではないかと思う。管理職に読んで欲しい。
ちびがんた書店
★★★★★
主に「大村はま教室」の国語学習理念についてかかれた本です。『大村はまのリアリズム』というキーワードで現代の教育をぶった切っています。教育学部の先生の研究授業を『附属もの』と呼び、「『附属もの』で日本の教育が成り立っているのではない!」といったニュアンスの本です。