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People, States & Fear: An Agenda for International Security Studies in the Post-cold War Era (Ecpr Classics)

価格: ¥3,886
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: ECPR Press (European Consortium for Political
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International Security Studies before the Copenhagen School ★★★★★
傑作であるかとは別にして(傑作はWendtという声が多いが、私はLinklaterと見る)、おそらく90年代に発行された国際政治学(国際関係論)の文献で最も読まれた1つであると言える。
絶版により入手不可能な初版との内容の違いは論じることはできないが、副題から理解できる。初版はNational Security、この第2版はInternational Security Studies。前者は一般的に軍事的な安全保障を扱うのに対して、この本ではSector(al) Analysis(これはWaeverとの共著Securityへ継承)を採用し軍事以外のイシューへの拡大を図っている。しかし、イシューの拡大にもかかわらずその安全保障の担い手は以前国家であり、個人の安全保障も国家(Strong State)により享受できるという、リアリスト的なポジションは捨て切れていない。国家の社会的な構成に注目しているStrong Stateへの関心は、現在のBuzanの研究テーマである英国学派への前触れだったといえるかもしれない。この10年ほどに及ぶ彼のスタンスは流動的なものである。過去20年間に及ぶ国際政治理論がWaltzの批判から発展しているように、冷戦後の安全保障研究がこの本をベースに議論(擁護・批判)されていることを考慮に入れると、この本の影響は大きいといえる。